図1●VDI方式によるデスクトップ仮想化
図1●VDI方式によるデスクトップ仮想化

 デスクトップの仮想化は、情報システム部門の担当者にとって、今後のシステムを考えたときに必須の要件となってくるだろう。事実、多くの調査会社が、今後数年でデスクトップの多くが仮想化されていくと予測している。

 ただ、デスクトップの仮想化というと、たいていのケースではVDI(Virtual Desktop Infrastructure)方式が語られる場合が多い。確かに、データセンターに仮想化プラットフォームを並べてその上でWindows 7などのクライアントOSを稼働させ、画面転送方式で利用者にデスクトップ環境を提供する方式はデスクトップの仮想化という言葉と結びつきやすく分かりやすい(図1)。管理面でのメリットも大きい。

 しかし、実際の利用ケースを考えると、日々2、3種類のアプリケーションしか利用しないような定型業務中心のユーザーにはWindows 7のデスクトップは不要だし、仮想化には不向きな特殊な機器を必要とするアプリケーションを利用するユーザーもいる。そして、社外でのPCの利用が今後さらに増えていくことを考えたとき、オフライン状態での利用も考慮する必要がある。

 また、デスクトップ仮想化では指摘されることが多い問題として、初期コストがある程度発生してしまうという問題もある。十把ひとからげにすべてのユーザーに対してVDI方式を提供するのではなく、ユーザーごとに適したデスクトップを提供することにより、既存資産を活用しながらコストを抑えていくということも、これからのデスクトップ仮想化には必要なことだろう。

 シトリックスでは、デスクトップの仮想化とは、さまざまなユーザーの利用形態に応じて、利用者にとっても管理者にとっても最適な環境を柔軟に提供する必要があるものだと考えている。上述したVDIはそのための一つの手法である。VDIが適さないユーザーに対しても、最適なデスクトップ環境を提供しなければならない。

この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です

日経クロステック Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。