オープンソースの人気と仮想化の普及があいまって、オープンなサーバー仮想化技術「Xen」や「KVM」の人気も高まっている。ハイパーバイザーや基本的な管理機能を無償で導入できる点が魅力であり、クラウドコンピューティング環境で採用されることが多い。高機能でサポートが受けられる商用版もあるので、規模の拡大に合わせて商用版にステップアップすることもできる。(編集部)

 Xenは、オープンソースのハイパーバイザー型仮想化ソフトウエアである。Xenはもともと、1990年代後半に英国Cambridge大学のIan Pratt氏らにより開始されたXenoserverプロジェクトの中の仮想マシンモニター(VMM)開発プロジェクトとして研究が始められたが、2003年にオープンソース化された。2004年に準仮想化技術を特徴としたバージョン1.0と2.0をリリース(表1)、2005年にCPUの仮想化支援機構を利用した完全仮想化技術もサポートしたバージョン3.0をリリース、2010年にクラウドに向けてパフォーマンスとスケーラビリティを向上させたバージョン4.0をリリースと、精力的に開発が進められている。

表1●Xenの開発経緯とXenコミュニティの略歴
表1●Xenの開発経緯とXenコミュニティの略歴

 Xenの普及と独自管理ソフトウエアXenServerを開発するためにPratt氏らが創設したXenSourceが2007年に米Citrix Systemsに買収されてからも、XenプロジェクトはAdvisory Board 8社(Intel、Citrix Systems、HP、IBM、Novell、Oracle、VA Linux Systems Japan、富士通)により管理される中立的なコミュニティとして、以前と変わらず活動を続けている。

 Xenコミュニティは、常時活動しているメンバーが250人ほどの規模である。通常の連絡や議論はメーリングリスト上で行い、年2回開催するXen Summitで全体が集まって議論するほか、プロジェクトごとに必要に応じて電話会議やミーティングを開いている。さらに、日本語でのやりとりも可能な「Xen-japanese」を含む、ユーザー向けメーリングリストも広く利用されている。

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