国内BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービス市場は、緩やかな成長路線に戻りそうだ。IDC Japanの調べによると、人事、カスタマーケア、財務/経理、調達/購買の四つの分野における2011年の国内BPOサービス市場は、前年比1.0%増の8288億円で3年ぶりのプラス成長に転じる見込みだ。

 2011年の市場動向としては、研修や福利厚生などを含む人事分野のBPOサービスは、マイナス成長になる。これに対してカスタマーケアや財務/経理、調達/購買分野のBPOサービスは堅調であるため、全体ではプラス成長になる。

 IDC Japanによると、財務/経理分野では大企業向けの経理アウトソーシングの伸びが加速しているという。通信販売業や製造業における需要回復もプラス成長に寄与しそうだ。

 2010年から2015年までの年間平均成長率は3.3%、2015年の市場規模は9674億円になる見通しである。ユーザー企業の競争力強化に向けた「非コア業務」のアウトソーシング需要の増加や、海外進出の加速やM&A(合併・買収)の増加がBPOサービス市場をけん引する。調達/購買分野の市場規模は現時点では小さいが、2015年まで毎年10%以上の成長率で市場が拡大するとみられる。

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