既存のドキュメント配信アプリと、新規に開発するモバイル端末用アプリを組み合わせたシステムを提案する(表1)。OSの実装レベル、ユーザーインタフェースの完成度、ハードウエアの世代互換性などを考慮し、端末としてはiPadを提案する(図1)。
ドキュメント配信には専用クラウドを使う当社の文書共有アプリ「SecuredDocs」を活用する。新規開発するのは、在庫問い合わせ対応のモバイルアプリケーションで、当社のモバイルアプリ開発フレームワーク「Yubizo Engine」を利用する。iOSのユーザーインタフェース(UI)を踏襲した形でアプリを設計。すべてタッチパネルで操作できるようにする。
ドキュメント配信アプリを利用し、アプリケーション部分での不足分を補うオリジナルアプリを開発することで、無駄を省いた最適な導入が可能。フレームワークに基づいてアプリケーションを開発することで、短期でコストを抑えつつ導入できる。
UI部分はHTML5(HyperText Markup Language 5)とCSS(Cascading Style Sheets)で、ロジックや端末の各種機能の活用にはJavaScriptで開発。これにより、WebデザイナーやWebエンジニアによる高度でデザイン性の高いモバイルアプリケーションの開発が可能である。またアプリケーションの保守サポートについては、Yubizo Engineの仕組みにより、UIや表示ロジックを遠隔からアップデート可能である。