開発製品に見られる根本的な違い

 さて、前回までに述べたように筆者は3次元CADの導入を数回経験し、さらに前世紀終盤以降さまざまなセットメーカーを見てきた結果、3次元設計はもはや当たり前のこと、と筆者は思い込んでいた。

 ところがここ数年、ふとしたことがきっかけで籍を置いた部品メーカーで見たのは、とてもではないが3次元化どころではない、セットメーカーでは当たり前の常識が通用しない、という現実だった。それは、部品メーカーはセットメーカーより遅れている、という単純な話ではない。部品メーカーでの3次元化の意味は、セットメーカーでのそれとは全く次元が異なる。両方を体験してみて、初めて分かってきたことだ。

 もう少し正確に言うと、「部品メーカーでの3次元化の問題は、セットメーカーよりも取り組みの開始時期が遅いという『時間差の問題』ではない」ということである。時間差の問題なら、単に時期が成熟するのを待てばよいが、それでは済まない。セットメーカーに比べて部品メーカーは、開発する製品の性格に根本的な違いがあることに起因する問題があるのではないだろうか、と筆者は思うようになった。

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