オープンソースの分散処理ソフト「Hadoop」を搭載したアプライアンスが増えてきた。Hadoopの処理に最適化したハードウエアと、Hadoopを使いやすくするツールを組み合わせている。「RDB(リレーショナルデータベース)連携」「開発・運用支援」「ディスク障害対策」など、Hadoopの弱点を補う機能も充実している。

 2012年に入り、Hadoopアプライアンスの国内出荷が急増している。日立製作所が5月に「かんたんHadoopソリューション for ログ解析(QlikView & JP1)」の出荷を開始したほか、日本オラクルが「Oracle Big Data Appliance(OBA)」を4月から出荷している。ネットアップは1月から「NetApp Open Solution for Hadoop(NOSH)」を提供中だ。EMCジャパンも今年後半に「EMC Greenplum Data Computing Appliance(DCA)」の出荷を計画している。

 背景にはHadoopを使ったシステムに対するニーズの高まりがある。2010年11月と早くから「Lindacloud for Hadoop」の本格販売を開始しているNTTデータは「ユーザーがHadoopの必要性を理解し、導入の容易なアプライアンスに注目し始めた」(法人サービス&ソリューション事業部 第一統括部 開発担当の角野みさき部長)と受け止める。

 HadoopはRDBとは異なる仕組みを採用している。分散処理フレームワーク「MapReduce」でアプリケーションを開発し、分散ファイルシステム「HDFS」でデータを管理する。複数のサーバーでクラスターを構成するなど、必要なハードウエアにも違いがある。

 Hadoopアプライアンスでは、ハードウエアとツールをあらかじめ製品ベンダーが検証した構成で導入できる。Hadoopが持つ弱点を独自ツールなどで補えることもメリットである()。

表●主なHadoopアプライアンス
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 弱点の一つは、Hadoopがデータをファイルで保持するため、処理結果をBI(ビジネスインテリジェンス)ツールやアプリケーションで取り扱いにくいことだ。この弱点への対応策として、RDB連携を独自の仕組みで強化した製品が現れている。Hadoopは開発・運用が難しいという声も多い。この対策として開発・運用支援を強化した製品が登場している。ディスク障害が発生するとシステムを止めて交換する必要があることも弱点だ。この弱点への対策としてディスク障害対策を強化した製品もある。以下で、これらの製品上の対策を解説する。

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