設計における3次元設計基盤づくりがほぼ出来上がると、社内の3次元設計比率が増えてくる。それに続く取り組みとして第13~15回に解説したのは、「形状モジュール化」で金型要件や生産要件を設計段階から3次元モデルに盛り込むことによって、3次元設計の効率と品質をさらに高めることだった。こうして3次元モデル作成という「種まき」が十分にできるようになったら、次はその効果の刈り取りである()。

表●3次元設計をベースとした開発プロセス構築に向けた取り組み
第16~18回は、グループEの取り組みを解説する。
[画像のクリックで拡大表示]

モデルだけでは分からない

 今回からは、3次元モデルを生産工程の広い範囲で活用していく上で、効果の刈り取りといった点から配慮すべきポイントを解説する。

 設計部門が生産工程に伝えるべき設計意図とは、要求品質を満たす製品を造るための指示事項である。設計意図の伝達の目的と必要性は、それ以外にはない。

 その点、3次元モデルは、製品が完成したときの形状を如実に表したものであるので、2次元図面よりもはるかに分かりやすく、伝わりやすい。しかし、根底にある設計意図は、単に形状を表しただけの3次元モデルからは分からない。試作、製造、検査などの工程を分業でこなすためには、何らかのルールを構築して、設計意図を含んだ「3次元図面」として流通させる必要が出てくる。3次元設計の効果を生産工程で刈り取るには、図面レスを実現する3次元図面流通の基盤を構築したい。

この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です

日経クロステック Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。