IDC Japanは2012年10月17日、2011年下半期の国内ブレードサーバー市場の実績と、同市場の競合分析結果を発表した。IDCが国内ブレードサーバー市場の競合分析を行うのは、前回の2009年の調査以来3年ぶりとなる。

 2011年下半期のブレードサーバーの市場規模は、前年同期比24.5%増の318億6000万円となった。一方、同期間の出荷台数は3万8000台で、サーバー市場全体に占めるブレードサーバーの出荷台数の割合は前年同期比0.6ポイント増の13.4%となった()。

図●国内ブレードサーバー市場実績
図●国内ブレードサーバー市場実績
出典:IDC Japan(2012年10月17日)

 IDCによると、国内のブレードサーバー市場は、2003年上半期(1~6月期)~2008年下半期(7~12月期)まで12期連続でプラス成長を遂げていたが、2009年の上半期以降やや成長が鈍化傾向にあるという。また、2010年以降は、スマートフォンの普及やクラウド関連ビジネスの需要が増え、データセンター向けのラックマウント対応型のサーバーの出荷が増加傾向にあるとしている。

 今回の調査でIDCは、同社の「リーダーシップグリッド」を用いてブレードサーバー上位5社ベンダーの「シェア獲得能力」と「機会獲得能力」について競合分析を行った。その結果、NECが「Leadership」ポジションを獲得した。通信メディア向けに2011年通年でx86ブレードサーバーの大口案件を獲得しシェアを伸ばしたことが主な要因だという。

 NECと日立製作所以外は、x86ブレードサーバーの出荷台数シェアを前年同期から落としている。2009年の前回調査に対し、出荷台数シェアを伸ばしたNECと日立製作所がポジションを上げ、他のベンダーのポジションはやや低下した。

 IDCでは、ブレードサーバー市場の成熟に伴って、サーバーベンダー間の差は縮小の方向にあるとしている。IDC Japan サーバー リサーチマネージャーの林一彦氏は「ブレードサーバーは、複数台のサーバー、ストレージ、ネットワーク機器を統合した製品であり、ワークロードごとに最適化したコンバージド製品の展開に大変都合のよい製品形態。ブレードサーバー単体のビジネスを成長させるだけでなく、自社の得意分野を生かしたハードウエア、ミドルウエア及びサービスを一体化した製品展開が、サーバーベンダーの今後のビジネスに重要なポジションを占めるだろう」と指摘している。