Express5800/HR120a-1本体とXeon Phiコプロセッサ
Express5800/HR120a-1本体とXeon Phiコプロセッサ
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Xeon Phiを生かすための工夫。メインメモリーを経由せずにデータを直接処理することで、頻繁に起こるI/Oのオーバーヘッドを削減した(出典:NEC)
Xeon Phiを生かすための工夫。メインメモリーを経由せずにデータを直接処理することで、頻繁に起こるI/Oのオーバーヘッドを削減した(出典:NEC)
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 NECの「Express5800/HR120a-1」は、米Intelの並列処理向けコプロセッサボード「Xeon Phi」を搭載したPCサーバー機である。用途として動画の圧縮/変換や静止画のリアルタイム検索/照合など、大量データの高速処理を想定する。1Uラックマウント型のきょう体に最大で2枚のXeon Phiを搭載できる。

 既存機種を基に、Xeon Phiに合わせてマザーボードを設計し直した。新設計では、2ソケットのXeonプロセッサからそれぞれ、Xeon Phi専用の二つのPCI Expressスロットに対して、2本ずつ通信パスを用意している。すなわち計4本のパスを使って、個々のXeonプロセッサが直接、二つのPCI Expressスロットと通信できる。

 これにより、逐次発生するビッグデータのリアルタイム処理など、XeonプロセッサとXeon Phiとの間で頻繁にデータ通信が発生するアプリケーションにおいて、PCI ExpressバスのI/O処理がボトルネックにならないようにできる。半面、ある程度まとまったデータを一括転送するようなアプリケーションでは、通常のマザーボードを使う場合と、あまり変わらないI/O性能になる。

 なお、Xeon Phiはx86コアを50個以上搭載したコプロセッサボードである。Xeon搭載サーバーのPCI Expressスロットに装着して使う。大量のメインメモリーを備えており、単独でLinuxを実行する。Xeon搭載サーバーからはTCP/IPなどで通信する形態をとる。多数のGPU(グラフィックスプロセッサ)を使った並列処理システムと比較すると、x86アーキテクチャを採用している分、アプリケーションの開発や移植が容易といえる。

Express5800/HR120a-1の仕様
CPUXeonプロセッサE5-2600(2609/2640/2670)×最大2個
メモリー容量最大512Gバイト
内蔵ディスク容量2.5型SAS/SATAディスク×最大4台(最大4Tバイト)
Xeon Phiの搭載枚数最大2枚(専用PCI Express 3.0 x16スロット×2)
きょう体ラックマウント型(1U)
外形寸法436.0×777.2×43.2mm
重さ最大33.0kg
消費電力2013年1月30日公開予定
電源AC 100V/200V
稼働OSRed Hat Enterprise Linux 6.3以降
価格(税別)XeonプロセッサE5-2609(4コア、2.40GHz動作)×1、メモリー16Gバイト、1TバイトSATAディスク×1、1000BASE-T×2、Xeon Phiコプロセッサ3100×1の構成で140万円から
発表2012年11月13日
出荷開始2013年2月下旬