外出先や自宅で仕事をするとなると、ほかの人と連絡したり、相談したりするための手段はどうしても不可欠だ。あるいは、複数人で共同のプロジェクトを進めている場合には、スケジュール管理、ファイルの管理といったことが重要になる。そこで今回は、誰かほかの人とコミュニケーションを取ったり、コラボレーションしたりするためのツールを紹介する。
まずはコミュニケーション手段だ。業務上の連絡なら電話やメールが一般的だが、ネットのツールを駆使すれば、チャットもできるし、電話代の掛からない通話やビデオ通話も利用可能だ(図1)。短いテキストだけのメッセージであればチャットや携帯電話のSMS(ショートメッセージサービス)を使うのもいい。あるいは、お互いに「Twitter」や「Face book」を使っているなら、そうしたサービスを活用するのも手だ。
無料で手軽な連絡手段
無料通話として代表的なツールが「Skype」だ(図2)。パソコンとスマートフォン、いずれからでも使えて、チャット、通話、ビデオ通話を利用できる。ほかに、グーグルの「Gmail」からもチャットや通話などが可能だ。SkypeでもGmailでも、お互いにSkypeユーザー同士、Gmailユーザー同士であれば無料で通話・チャットができる。固定電話や携帯電話に対しては、有料での通話が可能だ。東日本大震災が発生した時は携帯電話は通じなかったが、SkypeなどのIP電話は比較的通じたという実績もある。いざというときの連絡手段としてアカウントを保有しておいてもいいだろう。
スマートフォン同士に限れば別の選択肢もある。iPhone 4および4Sには標準機能で「FaceTime」(図3)というビデオ通話機能がある(*1)。また、スマートフォンということなら、Skypeと似たアプリとして「Viber」がある(図4)。無料通話、テキストメッセージの送受信が可能なアプリだ。Viberはユーザー登録が不要で、お互いにViberをインストールしておくだけでよい。また、Skypeとは違い、待ち受けのためにアプリを起動する必要がないので電池の消耗が少なく、連絡先のメンテナンスが不要というメリットもある。