OSSの採用が今後ますます進むことは確実だ。実際、ガートナーが2011年8月に実施したユーザー調査で「OSS採用比率が40%以上」と答えた割合は、現在は約20%だが、3年後の予測では約40%と倍増する()。ユーザー企業は、「今後ますますOSSが浸透する」という認識を持っているわけだ。

図●現在と3年後のOSS採用比率(2011年8月調査)
質問は「自社でオープンソースソフトウエア(OSS)を使っていますか?システム全体におけるOSS採用比率について、現在と3年後の予測をそれぞれお答え下さい」。回答数は721
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産業モデルが変わる

 OSSの浸透は、実はIT業界の“産業モデル”が変わるきっかけになる可能性を秘めている。

 これまでユーザー企業は、ベンダーが開発・販売した商用製品を購入して利用するだけだった。いわば「一歩通行」の関係である。

 これに対してOSSは、ベンダーもユーザー企業も、各種のコミュニティに参加することで、一緒になって開発に参画でき、そこで情報を共有、交換できる。これまでは“お仕着せの製品”を利用するだけだったユーザー企業が、開発コミュニティに参加して自社の要求を製品やシステムに反映できる---これは、「産業モデルの変革」と言っても過言ではない、大きな変化である。もちろん、現在は、開発そのものに参画できるのはは一部のベンダーやシステムインテグレータ、スキルの高い“パワーユーザー”だけだが、今後、こうした動きはますます広がっていくだろう。

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