SPARC M10-4Sの外観
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新開発の16コアCPU「SPARC64 X」
新開発の16コアCPU「SPARC64 X」
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 富士通の「SPARC M10」は、業務アプリケーション向けの汎用UNIXサーバー機である。新開発の16コアCPU「SPARC64 X」の搭載により、4コアCPU搭載の従来機種と比べてCPU当たりの整数演算性能を7.5倍に高めたほか、上位機種では1024コアまで拡張できるようにした。

 SPARC M10には次の3機種がある。「M10-1」は1CPU搭載の1Uラックマウント型、「M10-4」は4CPU搭載の4Uラックマウント型、そして「M10-4S」はM10-4にきょう体間接続用アダプタを装着して最大16台まで増設できるようにしたものである。

 このうちM10-4Sは、16台の最大構成で、64CPU(1024コア)とメモリー32Tバイトを備えた巨大な対称型マルチプロセッシング(SMP)機となる。異なるきょう体のCPU間をつなぐインターコネクトは独自仕様(帯域幅は14.5Gビット/秒)で、きょう体4台まではケーブルで直結、5台以上は専用のクロスバースイッチ経由で接続する。

 新CPUでは、コア数を4倍に増やしたほか、コア当たりの性能を従来CPUの1.9倍に高めた。また、CPUチップ上に、データベース処理でよく使うソフトウエア機能を搭載した(ソフトウエア・オンチップ)。これにより、10進演算なら430倍、値の比較なら15倍に高速化した、としている。データベース管理システムの「Symfoware」と「Oracle Database」で、この高速化機能を利用できるようにする。このほか、SoC(システム・オンチップ)と水冷技術によって、1個のCPUに16枚のDIMM(メモリー)を直結できるようにして、メモリーアクセス性能も高めた(64CPU構成時に4002Gバイト/秒)。

 ミッションクリティカル業務に合わせて、CPUの信頼性も高めた。具体的には、CPUの大部分の領域をエラー検出または修復可能とした。例えば、キャッシュやレジスタ類もECC(エラー検出/訂正)機構を備えた。また、演算器の出力結果を予測してパリティが一致するかどうかを突き合わせるパリティプレディクト機能を搭載した。

SPARC M10の仕様
モデル名M10-1M10-4M10-4S
CPUSPARC64 X
1個(16コア)
SPARC64 X
4個(64コア)
■きょう体1台:
SPARC64 X
4個(64コア)
■きょう体16台:
SPARC64 X
64個(1024コア)
動作周波数2.8GHz2.8GHz3.0GHz
メモリー512Gバイト2Tバイト■きょう体1台:2Tバイト
■きょう体16台:32Tバイト
形状1Uラックマウント4Uラックマウント4Uラックマウント(きょう体1台)
内蔵ディスク最大8台(4.8Tバイト)最大8台(4.8Tバイト)■きょう体1台:最大8台(4.8Tバイト)
■きょう体16台:最大128台(76.8Tバイト)
OSSolaris 8/9/10/11
システム区画の分割■きょう体単位の物理パーティショニング
■論理パーティショニング(Oracle VM)
■OS領域の仮想分割(Solaris 11のSolaris Zone機能)
最小構成価格(税別)220万円571万円1517万円から
発表2013年1月18日
出荷開始2013年1月上旬2013年1月下旬