PLM(Products Lifecycle Management)が世に出てからの約四半世紀は、世界の製造業にとっても激動の時代だったといえる。特に、商品の企画・開発・設計を担う先進国と労働賃金の安い生産地である新興国との関係は、グローバルにわたって相互に影響し合う協業/競合の複雑な構造へと変化した。

 さらに新興国各国は、急速に産業力を増して製品開発国へと進化。世界人口の半分以上を占める存在として国力を増強し、いまや巨大な消費市場を形成しつつある。前回まで述べた通り、これは日本の製造業にとって脅威であると同時に好機でもある。

 こうした中、PLMは航空機OEM(Original Equipment Manufacturer:自社ブランド製品を製造する事業者という本来の意で使用)の、グローバルなデータ管理の仕掛けであるPDM(Product Data Management)から出発した。そして、徐々に進化しながら自動車、ハイテク、家電、精密、建機、工作機械業界のOEMなどに普及していった。同時にそのコンセプトも、当初のデータ管理からグローバルなデータ連携、プロセス・マネジメント、ノウハウ・マネジメントなどへと重心を移しつつある。

 では、その間の日本における適用実態はどうだったのか。今回からは、この点を中心に振り返っていく。

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