「これからのPLM(Products Lifecycle Management)」のコンセプトの展開を考えやすくする方法として、事業活動を3層と2フェーズに区分(6つに区分)する方法を前々回に紹介した。その続きとして前回は、(前回の図を再掲)のような6区分のうちの区分[1](「源流プロセス」の「業務層」)において、「ビジネス戦略」と「製品開発戦略」をPLMに関係付ける方法を解説した。今回は、残る区分におけるコンセプトの展開方法についてポイントを紹介する。

図●これからのPLMの全体構造(概略)
縦軸は3層、横軸は2フェーズで整理する。
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「源流プロセス」の「PDM層」「PLM層」の役割を明確化する

 源流プロセスの区分[2][3]は、言ってみれば従来のPDM(Product Data Management)、PLMと同じ要件のデータ管理層であって、改めて説明する必要は少ないと思うが、少し異なる点があるのでそこにのみ触れておく。

 区分[2]のPDM層での管理対象は、設計ツールの成果物データであると同時に、最終結論に至るまでの仕掛かりデータでもある。それらは、区分[1]の業務層での業務の一部も含まれるので、業務層の設計ツールとPDM層間をつなぐ仕掛けとして追求すべき点がある。それは、区分[1]の業務層で策定した標準化体系(モジュラー・アーキテクチャ)に則ったルールによって設計ツールを駆動する仕掛けや、標準化に則ってナビゲーションしてくれる仕掛けなどの構築である。さらに、結果的には採用されなかったが貴重なアイデアを含むCADデータを捨てるのでなく、知見とともに参照・活用できる仕掛けを作っておくことも有効だと考えている。

 区分[1]の業務層において業務プラットフォームを通じて作られるデータ(仕様書、帳票、会議録、実験評価資料、備忘録など)は、区分[2]のPDM層で管理するのではなく、区分[1]のP3LM のシステムとして管理する、と考えるのがよい。その理由は、PDMのツールとP3LMのツールは、ほとんどの場合異なるものにすべきだからである。区分[3]のPLM層は、ベース機種としてのBOM(Bill Of Materials:部品表)を保持し、後述する次のプロセス[6]にシステマティックに連携できるようにしておく。BOMは量産型か個別受注型か、それらのハイブリッド型かによって、最適な持ち方にしておく。

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