日本企業が成長を遂げるには、事業のグローバル化が欠かせない。中でも、成長著しいアジアへの進出は、ますます重要度を増している。ただし、アジア進出を成功させるためには、各国の事情を踏まえたうえで最適なICT---ネットワークや情報システムを導入していく必要がある。

 そこで、ITpro Activeとシンガポールテレコムは、「次世代ICTフォーラム~日本とアジアのビジネスをつなぐインテリジェントICT~」」を、2013年7月18日に東京で開催した。セミナーでは、主催者講演としてリコーIT/S本部 本部長の石野 普之氏が同社のグローバルIT戦略を、シンガポールテレコム(SingTel)のリム・センコン氏が、同社がアジアで提供するサービスについて紹介したほか、リバーベッドテクノロジーとシスコシステムズが、それぞれグローバルに拠点を展開する際に有効なWAN高速化とユニファイドコミュニケーションについて解説。クロージングパネルでは、アジア進出を支えるICTの条件について、示唆に富む議論が繰り広げられた。

主催者講演1
リコーの構造改革とグローバルIT戦略 ~アジア展開の展望~

 主催者講演1では、グローバルで製品を生産・販売しているリコーの石野 普之IT/S本部長が、リコーにおけるITの位置付けやグローバルITガバナンス、APC(アジア・パシフィック・中国)リージョンにおける生産システムや、販売・サービスシステムについて、詳しく紹介した。

リコー
IT/S本部 本部長
石野 普之氏

 石野氏は、まず同社の売り上げの海外比率が大きいことを説明。2011年度の連結売上高は1兆9034億円で、海外比率は53.4%(国内8864億円、海外1兆170億円)という。また、グローバルなリコーグループの企業数は231社で、連結従業員数は約11万人に上る(国内38519人、海外70722人)。

 グローバルで社員が11万人もいるのは、2000年以降、直売に力を入れていることが主な理由だ。「日本の会社でここまでグローバル市場で直売しているのはあまりないのではないか」(石野氏)。

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