米Imationが2013年に入って買収/統合した米Nexsan Technologiesは、実装密度の高さと省電力モードに特徴があるストレージベンダーである。米Imationによる買収後もNexsanブランドで製品を強化している。2013年10月と11月には、ストレージ新製品を続けて発表した。ImationのCTOに、Nexsanブランド製品の特徴とロードマップについて聞いた。

(聞き手は日川 佳三=ITpro

Nexsan製品は高密度実装や省電力など特徴が際立っている。総括して欲しい。

米ImationでCTOを務めるGary Watson(ゲイリー・ワトソン)氏
米ImationでCTOを務めるGary Watson(ゲイリー・ワトソン)氏

 Nexsan Technologiesはパイオニアだ。ストレージを進化させる新しい発想や技術をいち早く取り入れて製品化してきた。1999年には、業界に先立って管理用のWeb GUIを搭載した。2001年には、ATAドライブをエンタープライズ(企業情報システム)用途のストレージに搭載した。2002年にはATAドライブ搭載ストレージにFC(FibreChannel)を介してアクセスできるようにした。

 中でも、2003年の「ATA BEAST」で実現した高密度実装と、2006年頃から取り入れた省電力機構の二つは特徴的だ(関連記事1:ネクサン、60台/4Uの高密度FCストレージを接続できるNASを出荷、関連記事2:従来のMAIDには要注意、HDDの故障率が高い)。

2011年の現行シリーズにおいて、高さ4Uで60ドライブを達成

 2003年には、同社ではおそらく最も有名な製品となった、4Uに42ドライブを収容する高密度実装型の「ATA BEAST」を出荷した。2009年には高密度実装のハードウエア構成を改善し、引き出し(ドローア)型でドライブを抜き差しできるようにした。2011年に出荷した現行の「Nexsan Eシリーズ」では、最上位モデル「E60」の場合で、高さ4Uに60ドライブを収容する(1U当たり15ドライブに相当)。

 高密度実装の技術的根拠の一つは、ドライブの配置方法やきょう体のエアフローに工夫を凝らしたことだ。二つのドライブを逆向きに重ね合わせて配置することで、プラッターの回転による振動を打ち消しあう。この配置は、前面吸気・背面排気のエアフローにも適合する。

独自の省電力モードは段階的に進化、選択肢を拡大

 もう一つの際立った特徴である独自の省電力機構「AutoMAID」は、2006年頃に導入した。MAID(Massive Arrays of Inactive Disks)機能の一種だが、単にドライブの電源を落とすという従来型のやり方を採用せずに、ヘッドをアンロードするモード(レベル1)と、ドライブの回転数を落とすモード(レベル2)を用意した。2007年にはレベル4まで、2011年にはレベル5まで、選べるモードを増やしている。

表●AutoMAIDは5段階の省電力モードを用意
MAIDレベル省電力の仕組み省電力効果アクセス復帰時間
レベル1ヘッドをアンロードする15%~20%削減数秒
レベル2プラッタの回転数を毎分4000回転に減らす35%~45%削減15秒程度
レベル3プラッタの回転を停止する60%~65%削減30秒~45秒程度
レベル4ドライブへの電源供給を止める70%程度削減30秒~45秒程度
レベル5ドライブへの電源供給を止める(拡張きょう体単位)87%程度削減30秒~45秒程度

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