続いては、データと設定の移行作業について見ていこう。Microsoftは、XPのデータおよび設定を引っ越すツールとして「Windows転送ツール」を提供している。無償で使える便利なツールではあるが、利用する際に“漏れ”が生じる可能性がある点に注意が必要だ。そうした漏れが起こる代表例が「メール」と「MS-IMEのユーザー辞書」である(図1)。

図1●Windows転送ツールによる引っ越しは「漏れ」に注意
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 Windows XPは標準メーラーとしてOutlook Express(OE)を搭載しており、これをそのまま使っているユーザーが多い。ところが、Microsoftのツールであるにもかかわらず、Windows転送ツールではOEのメールデータや設定は転送されないのだ。転送ツール上では転送対象として「電子メール」と表示されるため勘違いしやすい(メール移行対策は後述する)。

 MS-IMEの辞書学習データもWindows転送ツールを標準設定のまま使うと転送されない。「メールなど他の重要なデータの移行作業に気を取られて、辞書学習データの移行については意外と見落としているケースが多い」(NECフィールディング 事業企画本部 統括マネージャー 泓ふち 宏優ひろまさ氏)。

 ユーザーが手動で対象ファイルを指定することで、Windows転送ツールでも辞書学習データを転送できるようになる。具体的には、ツールの詳細設定画面を開き、「Documents and Settings\[ユーザー名]\Application Data\Microsoft\IMJP8_1\imjp81u.dic」ファイルを指定する。もし、詳細設定画面で同ファイルが表示されない場合は、Windowsエクスプローラーで隠しフォルダー/ファイルを表示させる設定変更も併せて必要となる。

 アプリによっては、プログラム本体が通常置かれる「Program Files」フォルダー以下に、設定やデータを保存しているケースがある。このProgram Filesフォルダーも標準ではWindows転送ツールの移行対象から外れている。もし、こうしたタイプのアプリがあり、新環境に設定やデータを引き継ぎたい場合は、忘れずに転送指定を追加しておこう。

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