写真1●米セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフCEO
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 「エンタープライズアプリケーションのギャップを埋めなければならない」。2013年11月19日(現地時間)、米セールスフォース・ドットコムのプライベートイベント「Dreamforce 2013」の基調講演に登壇した同社CEOのマーク・ベニオフ氏(写真1)は、同日発表した新プラットフォーム「Salesforce 1」(セールスフォースワン)の役割をこのように表現した。

 Salesforce 1はこれまで同社が提供してきた各種サービスを“モバイルファースト”を前提に再構成し、モバイルアプリ開発を主眼に置いてAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)を大幅に増強したものである(写真2)。APIの数は従来の10倍になるという(関連記事:セールスフォースがChatterをサービスに統合、新プラットフォーム「Salesforce 1」掲げる)。

写真2●新プラットフォーム「Salesforce 1」の構成、各サービスの位置付け
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 ユーザーから見ると、「Sales Cloud」や「Service Cloud」、同社が7月に買収した米ExactTargetのマーケティング支援サービスをベースにした「ExactTarget Marketing Cloud」がSalesforce 1を構成するサービスとなり、ユーザーはWebベースのインタフェースだけでなく、iOSおよびAndroidアプリからこれらを利用できる。具体的には、同社の社内向けSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)である「Chatter」アプリの名称を変更した「Salesforce 1」アプリが各種サービスの入り口の役割を担う。

 同社が提供するサービスだけでなく、ISV(独立ソフトエアベンダー)が開発したアプリや企業のオリジナルアプリなど、これまでセールスフォースのPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)上で提供されていたアプリも引き続き利用できるようにし、かつスマートフォン対応を進めやすくする。

 冒頭のベニオフ氏の発言は、4年後にはエンタープライズ用途のアプリの90%がモバイル対応になるとの予測があるものの、現状は20%しかモバイル化されていないといったことを指したものである。ベニオフ氏は、これらのアプリやサービスを提供している企業がいち早くモバイル対応を進め、“カスタマー”がモバイル化する前に先回りして準備しておくためのプラットフォームがSalesforce 1であるとした。