“速さ”の追求に妥協なし---ビッグデータ基盤を構成するハードやソフトの進化が止まらない。社内外のデータを集め、分析し、知見を得るビッグデータ活用。そのスピードが遅ければ、ビジネスには役立たない。しかも、社内から社外、SNSへと、分析対象データの量や種類は増えるばかりだ。ストレージ、データベース、データ統合の順に進化を見よう。

フラッシュ搭載製品が花盛り

 データを格納するストレージは、フラッシュメモリーを取り込むことでスピードアップを図っている。最近の製品は、フラッシュメモリー向けの専用OSを搭載し、性能や信頼性を引き上げている。フラッシュのみを搭載した「オールフラッシュ」製品も増えてきた。こうした新分野を切り開いてきたたのは米Fusion-ioや米Pure Storage、米Violin Memoryといった新興ベンダーだ。老舗ベンダーがそれに追随する展開になっている。EMCジャパンは2013年11月にオールフラッシュストレージ「EMC XtremIO」の国内提供を開始(関連記事)。新興、老舗が入り乱れ、競合が激しくなってきた。

 データに高速アクセスにしたいというニーズは昔からある。ここにきて、データベース(DB)やデータウエアハウス(DWH)などに加え、仮想化環境が対象に加わってきた。従来のハードディスク(HDD)を使ってI/O性能を高めるには、HDDの数を増やして負荷分散することが一般的だ。ただしこの手法では、性能を上げるとディスク容量も引きずられて増えてしまう。その結果、設置スペースの無駄や、余計な電力消費が生じる。「性能のためだけにHDDを並べるのはムダ」。米ネットアップの製品オペレーション担当バイスプレジデントのタイ・マッコーニー氏はこう語る。

 フラッシュを搭載したストレージはどれくらい高速なのか。一般にI/O性能は、1秒間に可能なI/O回数「IOPS」で表す。例えば「IBM FlashSystem」は40~50万IOPS、米Violin Memoryの「Violin Memory 6616」は100万IOPSを、カタログスペックに掲げている。

 HDDに比べて高速なフラッシュだが、弱点もある。一つは、HDDに比べるとまだ価格が高いこと。そのため、費用対効果の観点ではHDDとフラッシュを混載した「ハイブリッド」型も有効だ。もう一つ、書き込み回数の上限があることをフラッシュでは考慮する必要がある。フラッシュにはいくつか種類があり、最も寿命が長いのは「SLC(シングルレベル・セル)」だが、それでも上限は10万回程度だ。「MLC(マルチレベル・セル)」は、SLCより安価なことが魅力だが、上限は3000回程度に落ちる。価格と寿命をどうバランスさせるかがフラッシュ活用の課題といえる。

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