UXっていったい何なんだろう

 UXとはユーザーエクスペリエンスの略称だが、特に日本人にとって分かりにくいのが「エクスペリエンス」だろう。翻訳の言葉として「経験」「体験」とあるが、この二語でさえニュアンスが違う。これは私の個人的理解だが、「経験」が継続的なイメージなのに対して、体験は一時的な印象を受ける。従って訳す場合には、私は「体験」ではなく「経験」を使うことにしている (ちなみにAppleは、iPadヒューマンインターフェイスガイドラインの中で、エクスペリエンスを「体験」と訳している) 。

 エクスペリエンスは、そもそも発音しにくいうえに、その言葉の響きから個人的に想像力をかき立てられるが、裏を返すとイメージが広がり過ぎて、どうとでも取れる言葉になってしまう。

 さらにエクスペリエンス(経験)について、最近は双子の星のように、エクスペクテーション(期待)と常に相前後して動いているように思えてきた。同じ「ex」の二文字から始まるので、きっと語源は同じではないかと思うのだが、まずエクスペクテーションが先に来て、それを追うようにエクスペリエンスが来る。

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