米IBMは2014年1月、x86サーバー事業を中国レノボに売却すると発表した。IBM製サーバーを購入していた企業にとっては、保守やサポートの体制で不都合が発生しないか、気になるところだ。日本におけるx86サーバー事業移管の計画について、日本IBM システム製品事業本部 x/Pureセールス事業部の小林泰子事業部長(写真1)と、レノボ・ジャパンのロードリック・ラピン代表取締役社長(写真2)にそれぞれ話を聞いた。以下では、個別に実施したインタビューについて、重複を除いて再構成した。

(聞き手は浅川 直輝=日経コンピュータ


改めて、IBMがx86サーバー事業をレノボに売却することで、両社が合意した理由を知りたい。

写真1●日本IBM システム製品事業本部 x/Pureセールス事業部の小林泰子事業部長
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IBM 小林氏 残念ながらIBMにとって、x86サーバー事業を今の規模のまま維持するのは難しかった。IBMは既にPCの事業を手放しているため、(プロセッサやOSを供給する)米インテルや米マイクロソフトからみれば小規模ベンダーであり、調達力の点で不利だ。加えて、対応するデバイスドライバーの開発、VMwareやRed Hat Enterprise Linuxの稼働保証を含め、サポート体制を維持する負担も大きかった。

 今回の売却は、IBM、レノボそれぞれが事業を強くするための施策だと思っている。IBMとレノボは、元々PC分野で提携関係にあり、競合する分野はほとんどない点でもベストパートナーといえる。

写真2●レノボ・ジャパンのロードリック・ラピン代表取締役社長
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レノボ ラピン氏 レノボはx86サーバー事業について、2つの点で強みを発揮できると考えている。一つはオペレーション効率が高いこと。もう一つは新興国市場を幅広くカバーしていることだ。x86サーバー市場は特に新興国で市場が伸びており、レノボの強みを発揮できる。もちろん日本でも、x86サーバー事業を成長させるつもりだ。

x86サーバー事業をレノボに移行させるのはいつか。どの分野、組織をレノボに移すのか。

IBM 小林氏 世界のIBM社員のうち、x86サーバーの製造、開発、販売を担当していた社員は、原則として2014年内にレノボに移籍する。日本IBMでは販売の部署がこれに当たり、私を含めてほぼそのままレノボに移籍する形になる。販売代理店などパートナー契約もレノボが引き継ぐ。

レノボ ラピン氏 各国政府による認可次第だが、2014年度の中ばには移行させることが望ましいと考えている。

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