everRun Enterpriseの機能概要図(出典:米Stratus Technologies)
everRun Enterpriseの機能概要図(出典:米Stratus Technologies)
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 日本ストラタステクノロジーの「everRun Enterprise」は、無停止型(FT)サーバーを仮想化技術によって比較的安価に実現できるようにするミドルウエアである。仮想サーバー環境(KVM)で動作し、2台の物理サーバーにまたがった2台の仮想サーバー同士をミラーリング同期させる仕組み。これにより、物理サーバーの1台に障害が発生しても、もう1台の物理サーバー上で動作している仮想サーバーを動作させ続けることができる。

 everRun Enterpriseは、「everRun MX」と「Avance」という、既存の二つのソフトを統合した後継製品である。FTサーバーを実現する基本機能はeverRun MXを踏襲しつつ、Avanceの使い勝手(インストールの容易さやユーザーインタフェース)を採用した。この背景には、everRun MXはAvanceと比べて使いにくく、導入/運用が難しかったという状況がある。

 everRun MXやAvanceとの違いとしては、保護対象となる仮想サーバーを動作させるハイパーバイザーを、Citrix XenServerからKVMに変えている。また、FTサーバーの仕組みをeverRun MXに合わせたため、Avanceの高可用性機能は備えない。Avanceが備えていた高可用性機能とは、ハードウエア障害の予兆を検知した際に、物理サーバーから物理サーバーへと仮想サーバーを移動させるライブマイグレーションによって障害を回避するというもの。

 everRun Enterpriseでは、ソフトウエアライセンスの他に、サポートサービス(初年度必須)を用意している。サポートサービスでは、製品の技術サポートに加えて、リモート接続による24時間365日の障害監視と、障害発生時の通知サービスを提供する。別途オプションで、サイト間の非同期レプリケーションやDR(災害時復旧)などの機能も用意した。

everRun Enterpriseの概要
提供形態ソフトウエア
用途/目的仮想サーバー機を冗長化して可用性を高める
可用性を高める仕組み仮想サーバー同士をミラーリング同期させる
価格(税別)ソフトウエアライセンスは、物理サーバー2台の1セットで180万円。サポートサービスは、年額36万円(初年度必須)
発表日2014年3月12日
出荷日2014年3月12日