大和ハウス工業と聞くと、個人向け住宅というイメージが強いのではないだろうか。しかし、実のところ、BtoB(対企業)向け事業が売上の約3割を占めるという。そうした事業の1つが「医療・介護施設ソリューション」という医療法人を対象にした事業である。ソリューションは、大きく、サービス付き高齢者住宅や住宅型有料老人ホームなどの高齢者住宅事業、医療施設の新築・移転・建替え事業、診療所の開設支援事業、介護施設の開設支援事業の4つである。Webサイトから問い合わせがあれば、そこから商談へ結び付ける。
 同社は、医療・介護事業のサイトを2014年1月全面リニューアルしている。目的の一つは、問い合わせの質と量の両面を高めること。このため、サイトの「対象者」を明確にするとともに、不要だと思われる情報をできるだけ排除し、伝えたいことを端的に表現するように掲載文章や画像を集約していったという。
 サイトリニューアルに関わった大和ハウス工業 総合宣伝部 マーケティング戦略室の木藤 正太氏に話しを聞いた。(聞き手はITpro Active編集 吉田 晃)

医療・介護施設ソリューションのサイトをリニューアルする目的は何でしょうか。

 顧客である医療法人に対して、当社が提供できる本当の価値を伝えたかったからです。我々は、建物をただ建てるだけではなく、経営者目線から事業計画を考え、建物の移転・新築・建替えなどを提案しています。そういった強みを知っていただくことで、問い合わせの質と量の両面を高めることにあります。
 また、医療・介護施設ソリューションは、少人数で事業を回していることもあり、効率的に問い合わせを増やすことが、事業を伸ばしていく上で重要な要素です。

どのような観点でリニューアルに当たったのですか。

 ここ数年間、全体の情報設計はあまり変えずに新規のコンテンツを増やし続けていました。その結果、コンテンツの量は増えましたが、本質が伝わりづらくなり、コンテンツも探しにくい状態となりました。作ることに力を注ぐ一方で、情報設計の改善は後回しにしていたのです。

大和ハウス工業 総合宣伝部 マーケティング戦略室の木藤 正太氏。
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 そこで、プロジェクトメンバー全員で3つのテーマを掲げてサイト全体の再構築を約1年かけて実施しました。3つのテーマは、簡単に言うと、「美しい日本語による内容の洗練化」「情報の交通整理」「サイト利用者の行動に適合するデザイン」です。

 例えば、「美しい日本語による内容の洗練化」「では、これまでよりも見出しの文字数を少なくしつつ、伝えたいことを伝えるようにしました。また、「情報の交通整理」では、サイト利用者には関係のないリンクや画像を削除しました。

 このほか、入居先を探したいという問い合わせへの対応も検討する必要がありました。当社は、入居斡旋を事業にしていないため、そのような問い合わせを受けた際に当社では対応できませんでした。そこで、「入居ご希望の方はこちら」というコンテンツを用意。グループ会社が運営している有料老人ホームの入居サイトへ誘導するにしました。これにより、入居に関する問い合わせが発生しないようにしつつ、入居希望のサイト利用者からの要望を裏切らないように配慮しました。

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