「BIツールやDWHをどう選んだらいいのか」---。最近こうした問い合わせを受けることが多い。多くのユーザー企業が、BI、DWHの構築で悩んでいるのだ。そこでここでは、3回に分けて、2020年を見据えてBI/DWHをどう選び、どう構築していくべきなのかを解説したい。

 まずは、DWHに関するテクノロジートレンドを紹介しよう。

 従来、DWHにもデータマートにも、RDBMSが使われてきた。だが、RDBMSのみで、データ分析ニーズを満たすのは、段々難しくなってきている。例えば、Webサイトの大量のアクセスログを商用のRDBMSに格納すると、非常に高価になる。

 このため、RDBMSとは異なる新しいテクノロジーが登場してきている。RDBMSに依存する時代から、複数のテクノロジーを組み合わせる時代に変わりつつあるのだ。

最盛期を過ぎて陳腐化に向かうRDBMS

 この傾向は、製品やサービスのライフサイクル全体を示した「ITマーケット・クロック」を見ても明らかだ。

 データベース管理システムのITマーケット・クロックによれば、RDBMSは、ライフサイクルの半ばである最盛期を過ぎ、陳腐化に向かう「コスト」フェーズに位置付けられている()。

図●大量・多様・高速なデータ処理を実現するテクノロジの登場
出典: ガートナー (2013年9月)「データベース管理システムのITマーケット・クロック: 2013年」
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 コストフェーズでは、代替ソリューション間の差別化レベルが最も低くなり、競合の焦点は価格に移る。実際、商用RDBMS製品で提供される機能や性能は、多くのシステム要件に合致するものとなっており、ユーザーの関心も、初期ライセンスや保守などの価格に向けられることが多い。

 なお、上に示したITマーケット・クロックは、技術やサービスに関する期待度と成熟度を表す「ハイプ・サイクル」を補完するものだが、目的はそれぞれ異なる。ハイプ・サイクルは「テクノロジを探す」ための意思決定を支援し、ITマーケット・クロックは既に使用中の資産の「運用」に関する意思決定を支援するものである。

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