LTE-Advancedの要素技術の一つに、3GPP Release 10で標準化された「eICIC」(enhanced Inter Cell Interference Coordination)がある。第1回でも述べたように、広い範囲をカバーするマクロセルの中に、トラフィックが集中するエリアを局所的にカバーするスモールセルを配置する、いわゆる「HetNet」の構成のときに、マクロセルとスモールセルが連携。例えばマクロセルが通信していない時間帯を使って、スモールセルが通信する仕組みだ。

 スモールセルはトラフィック対策の切り札とも言える手段だ。ただマクロセルとスモールセルが同一周波数帯を利用する場合、セルの境界では干渉が生じてしまい、そのままではせっかくスモールセルを配置しても思うような容量改善効果が出ないケースがある。eICICはそんなときに役立つLTE-Advancedの要素技術である。

 ソフトバンクモバイルが2014年3月13日に報道陣向けに公開したLTE-Advancedの実証実験は、そんなeICICの効果を確認できた取り組みだった。

eICICはマクロセルとスモールセルの同期がポイントに

 同社は実証実験で、基本的なeICICによる改善効果に加え、同社が独自に拡張したマクロセルとスモールセル間の同期の仕組み、平面方向の干渉制御だけでなくビル間など3次元空間を意識した干渉制御の手法なども紹介した(写真1)。

写真1●ソフトバンクモバイルが公開したLTE-Advancedの実証実験の概要
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