すべてにおいて品質は重要

 今回は品質の話をUXで考えてみる。それもデザイン思考で考えてみると、さらに面白くなるのではないかとチャレンジしてみた。そもそも世の中のあらゆる商品やサービスのすべてで品質は重要であり、求められていると断言する。たとえ百円ショップの商品であっても、そこには価格に見合った品質が求められ、それを達成できていなければ存在価値はないし、売れない。

 牛丼のチェーン店からリゾートの高級ホテルまで、品質は価格に比例するかもしれないが、その品質を高めるために多くの従業員は努力する。「納得の品質」「品質による満足度の向上」そしてこれから求められるのは経験から得られる「感動の品質」だ。

美しいプログラムにバグは少ない

 私自身はデザインがバックグラウンドなので、システムプログラムの中身は分からないが、システムエンジニア(以下SEとする)は「美しいプログラム、見た目に整理されたプログラムはバグが少ない!」と口を揃えて言う。これは直感的過ぎると、当時私は思っていたが、あまりにも多くの方々から聞いたので、一度チンプンカンプンながら、出来の良し悪しがあるプログラムを比較したことがある。確かに美しかった。

 良いプログラムは一目瞭然だ。整理され、美しいのである。良いプログラムは、着手前から実現機能のコンセプトが明確で、おそらく着地点が見えた上でプログラミングを行っているのであり、一方、悪いプログラムは、そのコンセプトが見えないまま、次から次に出てくる課題に翻弄され、自らを失って右往左往する結果、いつの間にかバグが生成されることになる。

計画は重要度と難易度で立てる

 私はGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)ユーザビリティ観点からいくつかのプロジェクトに取り組んだことがある。基本的にデザインを見やすく分かりやすく、そして使いやすくするためには、一度システム画面を見たうえで、重要度(この部分に手を入れれば、圧倒的に使いやすくなり、業務は改善され、作業時間が短縮される度合い)と難易度(プログラミング作業上の手間の大きさ)の観点から重み付けすることにしている。従って、重要度はデザイナーやある程度業務に精通したフロントSEがその重み付けを行い、難易度はプログラミングが中心の業務SEが行う。

 難易度をざっくり重み付けする場合は、文字テキストレベルの修正が最も簡単で、次にデザイン面での修正、ページ内での各部品の配置の修正などが続き、最も大変なのは画面遷移の改修などである。

 結局、骨格を作り直すことが最も大変で、表層に行くに従って容易になって行く。この重み付けを要約すると、効果が期待できて改修が簡単ならすぐ手を入れればいいし、あまり改善効果が期待できず、作業が大変なら後回しにするということを意味している。

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