EMCジャパンの「ScaleIO」は、複数サーバーの内蔵ストレージを束ねて共有ブロックストレージを構成する仮想ストレージソフトである。米EMCが2013年に買収した米ScaleIOのソフトウエア製品であり、同ソフトをインストールしたPCサーバーを複数束ねて、大きな1台のブロックストレージを構成できる。
個々のPCサーバーが内蔵するストレージを、複数サーバーにまたがってプール化する仕組み。ハードディスクやハードディスク互換SSD、PCI Express接続型のフラッシュストレージなど、各種のサーバー内蔵ストレージを束ねて、単一のリソースプールとして抽象化できる。
類似製品と比較した特徴は、(a)OS上で動作するソフトウエアであり稼働環境が豊富なこと、(b)内蔵ドライブ構成に制約がないなど機能がシンプルなこと、(c)これらにより拡張性に優れること、---などである。
ScaleIOのソフトウエアは、LinuxやWindowsなどの各種OS上で動作する。これらのOSからはOS標準のドライバーソフトを介して仮想ストレージを利用できる。さらに、各種サーバー仮想化ソフト(KVM、Xen、VMware ESX、Hyper-V)の環境下で動作するモードも備える。この場合、仮想サーバーの1つにScaleIOをインストールして使う。
ScaleIOの概要
提供形態 | ソフトウエア |
---|---|
用途と機能 | 複数サーバーの内蔵ストレージを束ねて共有ブロックストレージを構成する |
稼働環境 | LinuxやWindowsなどの各種OS上で動作する。各種サーバー仮想化ソフト(KVM、Xen、VMware ESX、Hyper-V)の環境下で動作するモードも備える |
価格(税別) | 容量1Tバイト当たり9万9750円。最小構成となる12Tバイト時の価格は119万7000円 |
発表日 | 2014年6月18日 |
出荷日 | 2014年6月18日 |