テクマトリックスの「Lattix 9.4」は、ソフトウエアのアーキテクチャー(構造)を解析/可視化するソフトである。解析対象は、C/C++、.NETなどで開発されたソフトウエアや、UML/SysMLモデルなど。アーキテクチャーの再設計/改善を支援することによって、ソフトウエアの品質や開発生産性を向上するのが狙い。
Lattixでは、ソフトウエアを構成する要素(サブシステム、モジュール、関数/クラス、ファイル)同士の依存関係を、DSM(Dependency Structure Matrix)と呼ぶ2次元マトリクス(表形式)やダイヤグラム(箱と線)で可視化する。これにより、要素の分け方が適切かどうか、偏りがないかどうか、などが分かる。
ある構成要素に変更を加えた際の影響度分析や各種のメトリクス分析ができる。分析可能なメトリクスは全16種類である。
表●Lattixの分析メトリクス
システムの規模 | 要素数 複雑度 依存関係数 依存度平均 |
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変更に対する影響の度合い | システム安定性 影響度平均 |
要素の連結の度合い | 平均累積依存度 正規化累積依存度 連結度 連結濃度 連結強度 |
結合の度合い | 結合度 結合濃度 結合強度 |
要素の循環の度合い | 循環度 システム間循環度 |
現行版では、アーキテクチャーと依存関係を表現する方法の1つであるダイアグラム表示機能を刷新し、より使いやすくしている。ユーザーインタフェースの見た目を改善したほか、画面上で箱と線の位置を移動させる操作を直感的に行えるようにしたとしている。なお、ダイヤグラムとDSMのどちらかを操作して変更を加えると、他方にリアルタイムに反映される。
Lattix 9.4の概要
提供形態 | ソフトウエア |
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用途と機能 | ソフトウエアのアーキテクチャー(構造)を解析/可視化 |
目的 | ソフトウエアの構成要素同士の依存関係を可視化することによって、要素の分け方が適切かどうかを調べる |
可視化の手法 | ■DSM(Dependency Structure Matrix)と呼ぶ2次元マトリクス(表形式) ■ダイヤグラム(箱と線) |
価格(税別) | 98万円から |
発表日 | 2014年6月24日 |
出荷日 | 2014年6月24日 |
備考 | 発表日/出荷日と価格は販売代理店であるテクマトリックスのもの |