ネットワークを介して必要なICTリソースやアプリケーションを利用するクラウドコンピューティングの導入が、グローバルに進んでいる。
企業はクラウドの利用でシステム導入の負荷やコストを軽減し、ビジネスの変化に即応できる利点がある。だが一方で、クラウドのインフラとなる企業ネットワークがボトルネックになる問題も顕在化している。
多数の社内ユーザーがクラウドサービスを安定的に利用するためには、高速かつ信頼性の高いネットワーク環境が不可欠になる。よって、グローバルにビジネスを展開する企業のIT管理者は、国内だけでなく、海外拠点においてもネットワークの冗長化や迂回路の設計などが求められる。最新のネットワーク技術や海外の通信事情に精通したIT管理者でなければ、対応は困難であるが、そうした人材を確保するのは難しいのが現実だ。
こうした企業ネットワークの課題を解決するのが「Arcstar Universal One」である。NTTコミュニケーションズでは、アジアや欧米、オセアニアなど30カ国・エリアに現地法人・海外事務所を設置し、世界159カ国・エリアでサービスを提供する。そして、VPNサービス「Arcstar Universal One」を通じ、グローバルにビジネスを展開する企業の国内・海外拠点で、クラウドサービスをシームレスに利用可能なICT環境を実現する。
Arcstar Universal Oneの第1の特長は、国内・海外を問わずクラウドの利用に必要なネットワークを「スピーディーに導入」できることだ。
Arcstar Universal Oneは四つのプランという極めてシンプルなメニューで構成される。求める品質と信頼性に応じて、拠点ごとに「プレミアムプラン」「ギャランティプラン」「バーストプラン」「ベストエフォートプラン」の中から選択できる。例えば、本社やデータセンターなど品質と信頼性の両面を重視する拠点には、100%帯域確保アクセスを二重化した「プレミアムプラン」。営業所など経済性が求められる拠点には、低廉な「ベストエフォートプラン」が最適。こうしたプランの使い分けもArcstar Universal Oneなら容易に行える。
企業はプランに加えて、帯域とオプション(インターネット接続など)を選択すれば必要とするネットワークをオーダーできる。Arcstar Universal Oneはこの3ステップのイージーオーダー方式により、面倒なネットワークの選定・設計の手間を省いている。
導入段階で必要となる準備工程をNTTコミュニケーションズが肩代わりすることで、企業の手間と時間は大幅にカットされるわけだ。