イスラエルInnerEyeの「InnerEye AI」は、AIの学習に人間の脳波を活用できるソフトウエアである。AI判定モデルを作成する際のラベル付け作業を、キーボードやマウスの操作から脳波の入力へと置き換えられる。例えば、スポーツカーの写真を見た時、脳はスポーツカーが写っていると認識する。この時の脳波を測定してAIに学習させられる。国内ではマクニカが販売している。

人間の脳波をAIの学習に活用できる。画像を分類するAIモデルを作成する際、頭の中で画像を認識した時の脳波を入力して学習させられる
(出所:マクニカ)
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 脳波を測定すれば、人の判断をキーボードやマウスで入力してラベリング/スコアリングするよりも、直感的で正確に判定できるとしている。脳は1秒に3~4枚の写真画像を判別できるので学習に必要な時間も減る。不良品の目視検査で微妙な色合いを判断するといったような難しい判断も、脳波なら比較的正確に数値化できる。

脳波を使えば、視覚情報を頭で認識するだけで視覚内容を取り出せるので、キーボードやマウス操作などの意識的な行動よりも正確かつ素早く視覚内容を利用できる
(出所:マクニカ)
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 現時点で作成できるAIモデルは、静止画像を認識して分類するAIモデルである。今後、音を認識するAIモデルや、動画を認識するAIモデル、画像と音を同時に判定するAIモデルなどを開発できるようにする。

 作成したAIモデルを使って判定を自動化する使い方ができる。さらに、AIモデルと人による目視判定を組み合わせる使い方もできる。この場合、運用しながら人間の脳による判断を取り込んで学習させ、AIモデルを更新できる。

InnerEye AIの概要
用途と機能AIの学習に人間の脳波を活用できるソフトウエア。AI判定モデルを作成する際のラベル付け作業を、キーボードやマウスの操作から脳波の入力へと置き換えられる
脳波のメリット脳波を測定すれば、人の判断をキーボードやマウスで入力してラベリング/スコアリングするよりも、直感的で正確に判定できるとしている。脳は1秒に3~4枚の写真画像を判別できるので学習に必要な時間も減る。不良品の目視検査で微妙な色合いを判断するといったような難しい判断も、脳波なら比較的正確に数値化できる
作成できるAIモデル静止画像を認識して分類するAIモデル。今後、音を認識するAIモデルや、動画を認識するAIモデル、画像と音を同時に判定するAIモデルなどを開発できるようにする
運用時の学習作成したAIモデルを使って判定を自動化する使い方ができるほか、AIモデルと人による目視判定を組み合わせる使い方もできる。この場合、運用しながら人間の脳による判断を取り込んで学習させ、AIモデルを更新できる
価格個別見積もり
発表日2020年11月19日
提供開始日2020年11月19日
備考発表日/提供開始日と価格は、販売代理店であるマクニカのもの