NECの「NEC ICT Management Service and Technology」は、ITインフラ基盤の運用にかかる負担を軽減するためのサービス群である。サーバーやネットワーク機器の稼働状況を監視するサービスや、クライアントPCにセキュリティパッチを反映するサービスなどで構成する。さらに、サーバーやクライアントPCをサブスクリプション型で利用できるサービスも提供する。
第1弾として、4つのサービスメニューを用意している。クライアントPC向けには(1)「PC月額利用サービス」と(2)「Windows 10パッチ管理サービス」を用意している。サーバーやIT機器向けには(3)「サーバリソースサービス」と(4)「ICT機器監視通報サービス」を用意している。
(1)PC月額利用サービスでは、持ち運びが可能なモバイル型のノートPCを、月額料金で提供する。エンドユーザーからの相談対応や修理の受付対応もNECが代行する。故障時には予備機を手配する。これらによって、クライアントPC故障時の復旧に要する工数を約70%削減できるとしている。
(2)Windows 10パッチ管理サービスは、クライアントPCへのパッチ適用を集中管理するWSUS(Windows Server Update Services)サーバーの導入から運用までをサブスクリプション型で提供するサービスである。ユーザー自身でパッチを適用する場合と比べて、管理工数を約70%削減できるとしている。
(3)サーバリソースサービスは、サーバー機をオンプレミス環境に導入し、稼働リポートなどの運用を含めてサブスクリプション型で提供するサービスである。ユーザー自身でサーバーを運用する場合と比べて、管理工数を約30%削減できるとしている。
(4)ICT機器監視通報サービスは、サーバー機やネットワーク機器をリモートで監視し、故障の検知、故障発生時の顧客への通報、原因の調査などを行うサービスである。マルチベンダー製のハードウエアを監視できる。故障発生から復旧までの工数を約50%削減できるとしている。
用途と機能 | ITインフラ基盤の運用にかかる負担を軽減するためのサービス群。サーバーやネットワーク機器の稼働状況を監視するサービスや、クライアントPCにセキュリティパッチを反映するサービスなどで構成する。さらに、サーバーやクライアントPCをサブスクリプション型で利用できるサービスも提供する | |||
---|---|---|---|---|
メニュー | PC月額利用サービス | Windows 10パッチ管理サービス | サーバリソースサービス | ICT機器監視通報サービス |
サービス内容 | ノートPCを月額料金で提供する。エンドユーザーからの相談対応や修理の受付対応もNECが代行する。故障時には予備機を手配する | クライアントPCへのパッチ適用を集中管理するWSUSサーバーの導入から運用までをサブスクリプション型で提供する | サーバー機をオンプレミス環境に導入し、稼働リポートなどの運用を含めてサブスクリプション型で提供する | サーバー機やネットワーク機器をリモートで監視し、故障の検知、故障発生時の顧客への通報、原因の調査などを行う |
価格(税別) | ノートPC1台あたり月額5800円 | 月額4万5900円 | タワー型(8Gバイトメモリー)で月額2万8000円、タワー型(16Gバイトメモリー)で月額4万4000円 | 基本料金は、IPアドレス1件の監視を含んで月額2万8850円。監視対象のIPアドレスを1件追加するごとに月額850円を加算。「サーバリソースサービス」と併用する場合、基本料金は不要 |
発表日 | 2020年12月22日 | |||
提供開始日 | 2021年1月 | 2021年3月 |