日本ヒューレット・パッカードの「HPE Nimble Storage dHCI」は、サーバーとストレージ機器を組み合わせた仮想化環境向けの統合システムである。統合システムの管理機能をSANストレージ「HPE Nimble Storage」上で動作させている。VMware vCenterを介してサーバーとストレージを管理・拡張できる。

HPE Nimble Storage dHCIのハードウエア/ソフトウエア構成。既存のHPE Nimble Storageの上で専用の管理ソフトを動作させている
(出所:日本ヒューレット・パッカード)
[画像のクリックで拡大表示]
HCIの特徴である設定の簡素さと、サーバー・ストレージ混在システムの特徴であるシステム構成の柔軟さを組み合わせたという
(出所:日本ヒューレット・パッカード)
[画像のクリックで拡大表示]

 ハードウエアは、PCサーバー機「HPE ProLiant DL」、iSCSIストレージ機器「HPE Nimble Storage」、サーバーやストレージを接続するネットワークスイッチ機器、で構成する。仮想化環境向けのソフトにはVMware vSphereを利用する。

 HPE Nimble Storage上で統合システム用の管理ソフトを動作させることにより、簡単かつ少ない手順で、ストレージやサーバークラスタを設定できるようにした。VMware vCenterのプラグインを用意しており、初期設定が完了すると、VMware vCenterを介して設定・増設できる。

 初期設定や増設時のセットアップを簡素化しつつ、サーバー機とストレージ機器を分離して個々に増設できるようにするこの仕組みを、日本ヒューレット・パッカードは「dHCI」(構成要素に分けたハイパーコンバージドインフラストラクチャ)と呼び、一般的なHCI(分散ストレージソフトでサーバー内蔵ストレージを束ねるHCI)との差異化を図っている。

 dHCIは、一般的なHCIと同等の簡単な操作によって、サーバーとストレージを自由に増設できるとしている。この上で、サーバーとストレージを独立に増設できることから、CPU処理能力よりストレージI/O能力が要求されるワークロードなどに対して、HCIよりも柔軟に対処できる。

 仮想サーバーやストレージの稼働状況/性能情報を監視して可視化するサービス「HPE InfoSight」も利用できる。仮想サーバーやストレージの監視データを5分ごとにクラウドに転送し、グラフやチャートで可視化できる。収集したデータから、近い将来の性能や容量を予測する。

 dHCIの中核となるHPE Nimble Storageは、NVRAM(不揮発性メモリー)を書き込みキャッシュとして利用して高速化を図った、iSCSIストレージである。書き込みキャッシュにたまったデータは、高速に利用できるように、適切な大きさでハードディスク(HDD)やSSDに書き込む。HDDに対してはシーケンシャル(連続的)に書き込み、SSDに対してはデータ消去時のブロックサイズごとに書き込む。

HPE Nimble Storage dHCIの概要
用途と機能サーバーとストレージ機器を組み合わせた仮想化環境向けの統合システム。統合システムの管理機能をSANストレージ「HPE Nimble Storage」上で動作させる。VMware vCenterを介してサーバーとストレージを管理・拡張できる
システム構成ハードウエアは、PCサーバー機「HPE ProLiant DL」、iSCSIストレージ機器「HPE Nimble Storage」、サーバーやストレージを接続するネットワークスイッチ機器、で構成。仮想化環境向けのソフトにはVMware vSphereを利用する
セットアップ手順HPE Nimble Storage上で、統合システム用の管理ソフトを動作させることにより、簡単かつ少ない手順で、ストレージやサーバークラスタを設定できる。VMware vCenterのプラグインを用意しており、初期設定が完了すると、VMware vCenterを介して設定・増設できる
HCIと比べたメリット一般的なHCIと同等の簡単な操作によって、サーバーとストレージを自由に増設できる。この上で、サーバーとストレージを独立して増設できることから、CPU処理能力よりもストレージI/O能力を要求するワークロードなどに対して、HCIよりも柔軟に対処できる
価格(税別)ストレージ、PCサーバー2台、スイッチなどをパッケージ化した最小構成で1360万円から
発表日2020年1月23日
提供開始日2020年1月23日