UiPathの「UiPathプラットフォーム」は、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツールである。デスクトップ型またはサーバー型で利用できる。管理サーバーを使う場合は、ロボットやロボットの稼働状況を一元管理できる。

UiPathプラットフォームのエンドユーザー向けシナリオ開発環境「StudioX」の画面イメージ
(出所:UiPath)
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 RPAのコア機能は、シナリオ開発環境の「Studio」、実行環境の「Robot」、シナリオを一元管理して実行環境に展開する管理サーバーの「Orchestrator」などで構成する。管理サーバーソフトを使うと、ロボットが稼働している端末が10台を超えるような場合でも、これらを効率よく管理できる。

 RPAの適用領域の1つとして、ERP(統合基幹業務システム)のアドオン開発をRPAで代替させる使い方を推奨している。ERPの標準機能だけでは操作が複雑になってしまう処理をRPAで自動化すれば、アドオンの多くをRPAで代替できる。

 ロボットを開発するソフトは、開発者のスキルなどに応じて3種類を用意した。標準の「Studio」は、Visual Studioに似た画面を持つソフトである。これに対して「StudioX」は、プログラミングの知識や経験がないエンドユーザーでも業務を自動化できることを狙ったソフトである。「Studio Pro」は、標準のStudioにテスト機能を追加している。

 エンドユーザー向けのStudioXを使うと、操作対象のアプリケーションを指定し、クリックなど何を自動化するかを選び、クリック箇所など操作の場所を指定するだけで、ロボットを自動で生成する。操作対象となるウインドウやボタンの指定は、画像認識やオブジェクトID指定など、処理に適した方法を自動で選ぶ。

 エンドユーザーのデスクトップ画面操作を録画して記録するソフト「Explorer Expert」も用意している。記録したデータをIT部門の開発者に送ってシナリオを作成する。

 自動化すべき業務を発見するタスクマイニングソフト「Explorer Enterprise」も用意している。エンドユーザーのデスクトップ操作を監視し、多くの人に共通する操作をタスクとして抽出する。サーバー側のログを分析して典型的な業務処理を抽出するプロセスマイニングソフト「ProcessGold」も用意している。

 RPAロボットと連携するアプリケーション画面をノンプログラミングで開発できるソフト「Apps」も用意している。例えば、Excelの顧客情報を参照・更新するユーザーインターフェースを開発できる。この場合、Excelデータを参照して会員番号から顧客情報を取得するRPAロボットや、画面入力に合わせてExcel上の顧客情報を変更するRPAロボットを連携させる形になる。

「UiPath Apps」の画面イメージ
(出所:UiPath)
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 人間とロボットが協働して処理を実行できる製品として「Chatbots(英語)」などのソフトも用意している。シナリオの途中に担当者の承認を挟み込んで、承認を待ってから続きの処理を実行できる。シナリオの途中で担当者に値を入力させたり、選択肢を選ばせたりできる。

 AIをRPAのワークフローに組み込むソフト「UiPath AI Fabric」も用意している。画像認識や自然言語処理などのAIモデルをRPAのワークフローに組み込める。例えば、カスタマサポートに届いた問い合わせメールの内容を判断し、自動的に各部署に振り分ける、といった仕組みを実現できる。

 開発したシナリオの効果を計測するダッシュボードソフト「Insights」も用意している。シナリオを実行するロボットの運用状況や、業務自動化の達成度合いを視覚化する。効果の推移を把握できるだけでなく、AIを使って今後の予測もできる。

UiPathプラットフォームの概要
用途と機能RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツール
アーキテクチャーデスクトップ型またはサーバー型で利用できる。シナリオ開発環境の「Studio」、実行環境の「Robot」、シナリオを一元管理して実行環境に展開する管理サーバーの「Orchestrator」などで構成する。管理サーバーを使う場合は、ロボットやその稼働状況を一元管理できる
シナリオ開発ソフト開発者のスキルなどに応じて3種類を用意した。標準の「Studio」は、Visual Studioに似た画面を持つソフトである。これに対して「StudioX」は、プログラミングの知識や経験がないエンドユーザーでも業務を自動化できることを狙ったソフトである。「Studio Pro」は、標準のStudioにテスト機能を追加している
StduioXによる開発操作対象のアプリケーションを指定し、クリックなど何を自動化するかを選び、クリック箇所など操作の場所を指定するだけで、ロボットを自動で生成する。操作対象となるウインドウやボタンの指定は、画像認識やオブジェクトID指定など、処理に適した方法を自動で選ぶ
操作のレコーディングエンドユーザーのデスクトップ画面操作を録画して記録するソフト「Explorer Expert」を用意している。記録したデータをIT部門の開発者に送ってシナリオを作成する
自動化の対象業務を発見するソフトタスクマイニングソフト「Explorer Enterprise」を用意している。エンドユーザーのデスクトップ操作を監視し、多くの人に共通する操作をタスクとして抽出する。サーバー側のログを分析して典型的な業務処理を抽出するプロセスマイニングソフト「ProcessGold」も用意している
AIの判断をシナリオに組み込むソフトAIをRPAのワークフローに組み込むソフト「UiPath AI Fabric」を用意している。画像認識や自然言語処理などのAIモデルをRPAのワークフローに組み込める。問い合わせメールの内容を判断して、自動的に各部署に振り分ける、といった仕組みを実現できる
RPA連携アプリケーションの作成ソフトRPAロボットと連携するアプリケーション画面をノンプログラミングで開発できるソフト「Apps」を用意している。例えば、Excelの顧客情報を参照・更新するユーザーインターフェースを開発できる。この場合、Excelデータを参照して会員番号から顧客情報を取得するRPAロボットなどを連携させる形になる
シナリオの効果測定シナリオの効果を計測するダッシュボードソフト「Insights」を用意している。シナリオを実行するロボットの運用状況や、業務自動化の達成度合いを視覚化する。効果の推移を把握できるだけでなく、AIを使って今後の予測もできる
アピールしている適用領域適用領域の1つとして、ERP(統合基幹業務システム)のアドオン開発をRPAで代替させる使い方を推奨している。ERPの標準機能だけでは操作が複雑になってしまう処理をRPAで自動化すれば、アドオンの多くをRPAで代替できる
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発表日2021年1月19日(UiPath Appsの追加)
提供開始日2021年1月19日(UiPath Appsの追加)