RPAとは:自動化できる業務やツール、事例、AIとの違いを解説

 Blue Prismの「Blue Prism」は、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツールである。開発したロボットをサーバー上で一元管理するサーバー型のRPAツールであり、金融機関などのガバナンス(統治)を要求する大企業に向けて、複数ロボットの統制管理機能に注力している。セキュリティやコンプライアンス(内部統制)などのIT要件を満たせるとしている。

「Blue Prism」の画面イメージ
(出所:Blue Prism)
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 ソフトウエアは、ロボットやユーザー情報、ログなどのリポジトリとして機能する「データベースサーバー」(SQL Server)、Blue Prismの管理サーバーである「アプリケーションサーバー」、ロボットを実行する実行環境の「ランタイムリソース」、ロボットの開発環境「インタラクティブクライアント」で構成する。オンプレミス版のほか、クラウドサービス版(Azure/AWS)がある。

 ロボットの実行にあたっては、スケジュール実行したりキュー実行したりできる。内部統制を支援する機能としては、実行したロボットの状況や実行結果を一元管理できる。ログや履歴情報を改ざんできないことも保証する。

ロボットを一元管理する画面のイメージ
(出所:Blue Prism)
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 セキュリティにも注力している。RPAに関わる全てのデータをデータベースサーバーで管理し、暗号化している。全ての操作にはログインが必須であり、組織や役割に応じてアクセス権を細かく制御できる。

 ロボットの安定稼働にも注力している。処理データの順序を保証し、並列処理や排他制御を実現する仕組み(ワークキュー)を備える。スケジューラーと組み合わせ、エラーで停止しても、そこから自動的に再実行する。

 ロボットの開発にあたっては、ロボットの修正履歴を集中管理したり、更新前のロボットと更新後のロボットを比較したりできる。これらの機能によって、野良ロボの発生や、ロボットの想定外の動作によって発生する不正アクセスや誤処理といった事故を防止できる。

 ライセンス面での特徴は、本番環境の最大同時実行ロボット数に応じて課金することである。実行スケジュールを工夫すれば、ライセンス費用を抑えられる。グループ会社(51%以上の資本関係)であれば同契約内で利用できる。

 自動化の対象アプリケーションは、Web画面(HTML)やWindows画面などのGUI画面である。Web画面は、HTML構造を自動で読み取って要素を特定する。HTML以外のGUI画面は、オブジェクトIDの認識、画像の座標を用いた指示などができる。

Blue Prismの概要
用途と機能RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツール
アーキテクチャー開発したロボットをサーバー上で一元管理するサーバー型のRPAツール
・ロボットやユーザー情報、ログなどのリポジトリとして機能する「データベースサーバー」(SQL Server)
・Blue Prismの管理サーバーである「アプリケーションサーバー」
・ロボットを実行する実行環境の「ランタイムリソース」
・ロボットの開発環境「インタラクティブクライアント」
で構成する
特徴と対象ユーザー金融機関などのガバナンス(統治)を要求する大企業に向けて、複数ロボットの統制管理機能に注力している。セキュリティやコンプライアンス(内部統制)などのIT要件を満たせるとしている
提供形態オンプレミス版のほか、クラウドサービス版(Azure/AWS)がある
実行結果の統制機能内部統制を支援する機能として、実行したロボットの状況や実行結果を一元管理できる。ログや履歴情報を改ざんできないことも保証する
セキュリティ機能RPAに関わる全てのデータをデータベースサーバーで管理し、暗号化している。全ての操作にはログインが必須であり、組織や役割に応じてアクセス権を細かく制御できる
安定稼働処理データの順序を保証し、並列処理や排他制御を実現する仕組み(ワークキュー)を備える。スケジューラーと組み合わせ、エラーで停止しても、そこから自動的に再実行する
ロボット開発の統制機能ロボットの修正履歴を集中管理したり、更新前のロボットと更新後のロボットを比較したりできる。これらの機能によって、野良ロボの発生や、ロボットの想定外の動作によって発生する不正アクセスや誤処理といった事故を防止できる
ライセンス面の特徴本番環境の最大同時実行ロボット数に応じて課金すること。実行スケジュールを工夫すれば、ライセンス費用を抑えられる。グループ会社(51%以上の資本関係)であれば同契約内で利用できる
自動化の対象Web画面(HTML)やWindows画面などのGUI画面を自動操作できる。Web画面は、HTML構造を自動で読み取って要素を特定する。HTML以外のGUI画面は、オブジェクトIDの認識や、画像の座標を用いた指示ができる
価格(税別)本番環境の最大同時実行ロボット1台あたり年額120万円
発表日2020年2月28日(Blue Prism v6.7)
提供開始日2020年2月28日(Blue Prism v6.7)