日立製作所の「CEシリーズ 組み込みAIモデル」(製品の名称は「CE50-10A」)は、製造業の製品検査などに利用することを想定したエッジコンピュータである。深層学習による画像解析の推論基盤として、ソフトウエア開発環境/ライブラリであるOpenVINOツールキットをプリインストールしている。

「CEシリーズ 組み込みAIモデル」の外観
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 コンピュータ本体は、CPUにx86プロセッサを搭載した汎用パソコンである。CPUには消費電力が小さいIntel Atomプロセッサを、ストレージにはSSDを採用し、ファンレス/スリットレス/スピンドルレス化を図った。製造現場などの過酷な環境でも設置できるようにした。

 ミドルウエア面での特徴は、深層学習の推論処理を高速に実行するためのソフトウエア開発環境/ライブラリであるOpenVINOツールキットをプリインストールしたことである。物体を検出したり骨格を推定したりするアプリケーションを比較的容易に開発できる。OSにはLinuxのUbuntuを搭載した。

 想定する用途は、製造業の製品検査などである。例えば、現場に設置したカメラの映像を分析し、組み立て作業が手順通りに正しく行われているかを判断するアプリケーションを動作させれば、人手での検査業務を省略できる。

 PLCなどの現場機器からのデータに加えて、現場環境の画像、電圧、振動、温湿度などのデータを収集することで、各種のアプリケーションに利用できる。不具合が発生した場合の影響範囲の特定や、製品の品質に影響を与える環境変化を検知することによるロスコストの低減などに役立つ。

CEシリーズ 組み込みAIモデル(CE50-10A)の概要
用途と機能製造業の製品検査などに利用することを想定したエッジコンピュータ
ソフトウエア面の特徴深層学習による画像解析の推論基盤として、ソフトウエア開発環境/ライブラリであるOpenVINOツールキットをプリインストールしている。OSにはLinuxのUbuntuを搭載した
ハードウエア面の特徴ファンレス/スリットレス/スピンドルレス化を図り、製造現場などの過酷な環境でも設置できるようにした
CPUIntel Atom
ストレージSSD
想定する用途製造業の製品検査など。例えば、現場に設置したカメラの映像を分析し、組み立て作業が手順通りに正しく行われているかを判断するアプリケーションを動作させれば、人手での検査業務を省略できる
外形寸法幅210×奥行き285×高さ69ミリメートル
消費電力40ワット
価格個別見積もり
発表日2021年2月1日
提供開始日2021年2月1日