日立製作所の「Justware AIアプリケーションフレームワーク」は、AI専用のフレームワーク(ソフトウエア開発部品)である。JavaライブラリをベースとしたPython言語向けライブラリを中核に、テンプレートや開発・運用基盤などで構成する。

「Justware AIアプリケーションフレームワーク」の概要
(出所:日立製作所)
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 日立製作所がこれまで各種の業種で手がけてきたAI導入システム案件のノウハウや技術を標準化した。基幹システムなどの信頼性が求められるシステムへのAIの適用を支援する。

 フレームワークは(1)「AIスタンダードライブラリ」、(2)「AIテンプレート」、(3)「開発・運用支援基盤」の3つで構成する。

 (1)のAIスタンダードライブラリは、企業情報システム構築用のJava言語ライブラリをベースとした、Python言語向けのライブラリである。ログ出力部品、業務処理の呼び出し順序制御、トランザクション制御など、企業情報システムに必要な機能を実装した。既存システムとの連携機能も備える。

 Javaライブラリをベースとした Pythonライブラリを用意することで、Pythonを使って信頼性の高いAIアプリケーションを構築できるようにした。背景には、AIシステムの開発言語として一般的なPython言語には、Java言語と異なり、企業情報システムで必要となる機能を実装したライブラリが十分に存在しない状況がある。

 (2)のAIテンプレートは、日立製作所が構築を手がけたAIアプリケーションの開発ノウハウを汎用化したものである。回帰モデルや分類モデルなど、各種のテンプレートを用意した。テンプレートを使うことで、短期間でAIを導入できる。テンプレートは自由にカスタマイズできる。

 テンプレートの第1弾として、機械学習の標準的な分析モデルを利用した3つのテンプレートを用意した。コールセンターの業務量分析、人材マネジメント(従業員行動予測)、マーケティング(リピーター予測)である。

 (3)の開発・運用支援基盤は、AIアプリケーションの開発と運用を支援する基盤である。AIモデルの精度の劣化を防いで精度を維持するための運用機能や、業務システム連携などの運用を支援する。

 入力データやAIの推論結果を常時監視し、あらかじめ設定したルールに基づいて、異常なデータや結果を自動で検知する。これにより、予測精度の劣化を防止する。精度が劣化した場合は、新たに再学習を行ったモデルを管理画面から呼び出せる。

Justware AIアプリケーションフレームワークの概要
用途と機能AI専用のフレームワーク(ソフトウエア開発部品)。JavaライブラリをベースとしたPython言語向けライブラリを中核に、テンプレートや開発・運用基盤などで構成する
フレームワークの構成(1)「AIスタンダードライブラリ」、(2)「AIテンプレート」、(3)「開発・運用支援基盤」の3つで構成する
AIスタンダードライブラリの概要企業情報システム構築用のJava言語ライブラリをベースとした、Python言語向けのライブラリ。ログ出力部品、業務処理の呼び出し順序制御、トランザクション制御など、企業情報システムに必要な機能を実装した。既存システムとの連携機能も備える
AIテンプレートの概要日立製作所が構築を手がけたAIアプリケーションの開発ノウハウを汎用化した。回帰モデルや分類モデルなど、各種のテンプレートを用意した。テンプレートを使うことで、短期間でAIを導入できる。テンプレートは自由にカスタマイズできる
開発・運用支援基盤の概要AIアプリケーションの開発と運用を支援する基盤。AIモデルの精度の劣化を防いで精度を維持するための運用機能や、業務システム連携などの運用を支援する
価格個別見積もり
発表日2021年3月23日
提供開始日2021年6月1日