TISの「SAP S/4HANA向けRPA汎用コンポーネント」は、ERP(統合基幹業務システム)ソフト「SAP S/4HANA」のデータを、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)ソフト「UiPath」で簡単に扱えるようにするデータ連携ソフトである。ERPへのデータの登録や更新、取得といった操作を、RPAで自動化する手助けをする。

「SAP S/4HANA向けRPA汎用コンポーネント」の概要
(出所:TIS)
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 特徴の1つは、RPAの主流である「画面操作の自動化」ではなく、SAP S/4HANAが備えるデータ連携用のWeb API「OData API」を使ってデータを操作することだ。複数のデータをバックグラウンドで一括して登録/更新できる。また、SAP S/4HANAや業務画面をアップグレードした際の動作確認が要らない。「画面操作の自動化」では1件ずつ対話型で登録/更新をする必要があり、SAP S/4HANAや業務画面のアップグレード時には動作確認が欠かせなかった。

 データ連携ソフトのコンポーネントは「一括登録」「一括更新」「一覧取得」の3つで構成する。操作の対象となるデータは、OData APIでの操作が可能なトランザクションデータ(受注伝票、購買発注、製造指図など)や、マスターデータ(品目マスター、取引先マスターなど)である。

 データ連携機能をパッケージングしたことで、SAP S/4HANAやUiPathの専門知識がなくても利用できる、としている。プログラミングをせずに、Excel形式の定義ファイルに値をセットするなどの簡単な設定だけで自動化の処理を記述できる。

 背景には、Web APIを利用した自動化は、専門知識が必要になっているという状況がある。一方、画面操作の自動化は、データの一括登録ができない、画面の変更に弱いといった課題がある。

SAP S/4HANA向けRPA汎用コンポーネントの概要
用途と機能ERPに対するデータの登録や更新、取得といった操作を、RPAで自動化するためのデータ連携ソフト。SAP S/4HANAのデータをUiPathで扱えるようにする
特徴RPAの主流である「画面操作の自動化」ではなく、SAP S/4HANAが備えるデータ連携用のWeb API「OData API」を使ってデータを操作すること
Web APIによる自動化の特徴1件ずつ対話型で登録/更新するやり方ではなく、複数のデータをバックグラウンドで一括して登録/更新できる。また、SAP S/4HANAや業務画面をアップグレードした際の動作確認が要らない
提供する機能データ連携ソフトのコンポーネントとして「一括登録」「一括更新」「一覧取得」の3つを提供する
操作対象データOData APIで操作が可能なトランザクションデータ(受注伝票、購買発注、製造指図など)、マスターデータ(品目マスター、取引先マスターなど)
価格(税別)80万円
発表日2020年4月2日
提供開始日2020年4月2日