キヤノンITソリューションズの「EDI-Master B2B TLS-Accelerator」は、全銀TCP/IP手順を用いたEDI(電子データ交換)システムをインターネットにつなぐための中継ソフトである。全国銀行協会が2017年5月に制定した、企業間でファイルを転送するための通信手順「全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)」を使えるようにする。

 全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)は、これまで使われてきた全銀TCP/IP手順の後継に当たるプロトコルである。INSネットのような専用回線ではなく、インターネットを用いた通信を想定し、全銀TCP/IP手順をベースにSSL/TLS暗号機能などを追加している。

 EDI-Master B2B TLS-Acceleratorは、プロトコル変換ゲートウエイである。全銀TCP/IP手順を搭載した既存システムと、新しい全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)を採用したシステムを、ネットワーク上でつなぐ。これにより、両者の間でデータをやり取りできるようにする。

 使い方は、既存の全銀TCP/IP手順システムの前段に配置する、というもの。これにより、SSL/TLS通信機能を後付けで追加できる。これまで運用してきた全銀TCP/IP手順システムを変更せずに、新しいTCP/IP手順・広域IP網システムとファイルをやり取りできるようになる。

 ゲートウエイは、企業内でSSL/TLS化していないTCP/IPベースの通信手順全般をSSL/TLS化できる。全銀TCP/IP手順だけでなく、HTTPやメールプロトコル(SMTP、POP3、IMAP4)などもSSL/TLS化できる。外部のメールサーバーへのTLS接続など、各種の用途に利用できる。

 オプションの「EDI-Master B2B TLS-Accelerator Extension Pack」を利用すると、不正な通信元からのアクセスを拒否するフィルタリング機能を利用できる。全銀センターコードなどの複数のパラメーターを条件に設定できる。

「EDI-Master B2B TLS-Accelerator Extension Pack」を適用すると利用できるフィルタリング機能の概要
(出所:キヤノンITソリューションズ)
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EDI-Master B2B TLS-Acceleratorの概要
用途と機能全銀TCP/IP手順を用いたEDIシステムをインターネットにつなぐための中継ソフト。「全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)」を使えるようにする
アーキテクチャープロトコル変換ゲートウエイであり、全銀TCP/IP手順やHTTPなどのSSL/TLS化していないプロトコルをSSL/TLS化する
使い方既存の全銀TCP/IP手順システムの前段に配置する。これにより、SSL/TLS通信機能を後付けで追加できる。これまで運用してきた全銀TCP/IP手順システムを変更せずに、新しいTCP/IP手順・広域IP網システムとの間でファイルをやり取りできるようになる
価格(税別)■EDI-Master B2B TLS-Accelerator
20万円から(Windows版)/60万円から(Linux版)
■EDI-Master B2B TLS-Accelerator Extension Pack
100万円から(Windows版)/150万円から(Linux版)
発表日2020年4月13日(V1.1とExtension Pack)
提供開始日2020年4月13日(V1.1とExtension Pack)