カゴヤ・ジャパンの「SX-Aurora TSUBASAクラウド」は、NECのベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」を、カゴヤ・ジャパンのデータセンターで運用できるサービスである。ホスティングサービスとハウジングサービスを提供する。
ホスティングサービスでは、カゴヤ・ジャパンが所有するSX-Aurora TSUBASAを、IaaS型クラウドサービスとして利用できる。ハウジングサービスでは、ユーザーが所有するSX-Aurora TSUBASAを、カゴヤ・ジャパンのデータセンターに配置して運用できる。
ホスティングサービスは、利用するスーパーコンピュータのスペックに応じて、「エントリーモデル」と「ミドルレンジモデル」の2種類のモデルを用意している。
エントリーモデルは、ベクトル計算の中核ハードウエアとして、ベクトルエンジン「Type 10CE」を1基搭載となる。性能は倍精度演算性能2.15TFLOPS、単精度演算性能4.3TFLOPS、メモリー帯域1Tバイト/秒、メモリー容量24Gバイトである。
一方、ミドルレンジモデルはベクトルエンジン「Type 10BE」を2基搭載している。性能は倍精度演算性能8.65TFLOPS、単精度演算性能17.3TFLOPS、メモリー帯域5.4Tバイト/秒、メモリー容量192Gバイトである。
なお、SX-Aurora TSUBASAは、NECのベクトル型スーパーコンピュータ「SXシリーズ」の現行機種である。特徴は、アプリケーション演算処理を担う「ベクトルエンジン」と、主にOS処理を担う「ベクトルホスト」で構成するアーキテクチャーを採用したこと。ベクトルエンジンはPCI Express接続型の拡張カードの形状で、ベクトルプロセッサーとメモリーを搭載している。ベクトルホストはx86/Linux環境である。
用途と機能 | NECのベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」を、カゴヤ・ジャパンのデータセンターで運用できるサービス | |
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サービスの提供形態 | ■ホスティングサービス カゴヤ・ジャパンが所有するSX-Aurora TSUBASAを、IaaS型クラウドサービスとして利用できる ■ハウジングサービス ユーザーが所有するSX-Aurora TSUBASAを、カゴヤ・ジャパンのデータセンターに配置して運用できる | |
SX-Aurora TSUBASAの特徴 | アプリケーション演算処理を担う「ベクトルエンジン」と、主にOS処理を担う「ベクトルホスト」で構成するアーキテクチャーを採用したこと。ベクトルエンジンはPCI Express接続型の拡張カードの形状で、ベクトルプロセッサーとメモリーを搭載している | |
ホスティングサービスのモデル | エントリーモデル | ミドルレンジモデル |
搭載するベクトルエンジン | Type 10CE×1基 | Type 10BE×2基 |
倍精度演算性能 | 2.15TFLOPS | 8.65TFLOPS |
単精度演算性能 | 4.3TFLOPS | 17.3TFLOPS |
メモリー帯域 | 1Tバイト/秒 | 5.4Tバイト/秒 |
メモリー容量 | 24Gバイト | 192Gバイト |
価格(10%消費税込み) | 初期費用が11万円、月額費用が8万8000円 | 初期費用が13万2000円、月額費用が29万7000円 |
発表日 | 2021年4月26日 | |
提供開始日 | 2021年4月26日 |