日本ヒューレット・パッカードの「HPE Alletra(アレットラ)」は、クラウド上の管理コンソール「Data Services Cloud Console」(DSCC)を介して日々のストレージの運用管理ができるプライマリーストレージ装置である。
下位モデル「HPE Alletra 6000シリーズ」と、可用性の高さをうたうミッションクリティカル用途の上位モデル「HPE Alletra 9000シリーズ」の2モデルで構成する。HPE Alletra 6000シリーズはHPE Nimble StorageのOSを、HPE Alletra 9000シリーズはHPE PrimeraのOSを載せている。
機能面での特徴は、クラウド上の管理コンソールであるDSCCで管理できる点である。ストレージボリュームの割り当て、データの移行、スナップショットの取得など、オンプレミスの管理ソフトと同様の機能を利用できる。これらにより、日々のストレージの運用管理ができる。
DSCCは、オンプレミス環境のストレージ(HPE Alletra)からHTTPS(443)でアウトバウンド型で通信する。こうして確立したコネクション(トンネル)を利用して、DSCCからHPE Alletraに指示を出す仕組みである。ファイアウオールに穴を空けずに運用できる。また、DSCCはストレージ上のデータにはアクセスしない。
目的に応じてボリュームを配備できる。業務の種類に合わせて、いくつかの質問に答えるだけで、ボリュームの配備案をリコメンドする。例えば、用途として仮想デスクトップを選び、ユーザー数(作成するボリューム数)を指定し、ボリュームあたりの容量を指定し、どのサーバーにストレージを割り当てるかを選ぶ。これにより、適切なストレージ装置をリコメンドする。
HPE Alletraのハードウエア面の特徴は、コントローラーの性能をベースとなったHPE Nimble StorageやHPE Primeraよりも高めている点である。1秒あたりのI/O処理性能は、HPE Alletra 6000シリーズがHPE Nimble Storage比で87%向上、HPE Alletra 9000シリーズがHPE Primera比で35%向上している。搭載するドライブも強化し、NVMe接続のオールフラッシュ構成とした。
用途と機能 | クラウド上の管理コンソールを介して日々のストレージの運用管理ができる、オンプレミスに設置するプライマリーストレージ装置 | |
---|---|---|
機能面での特徴 | クラウド上の管理コンソールで管理できること。ストレージボリュームの割り当て、データの移行、スナップショットの取得など、オンプレミスの管理ソフトと同様の機能を利用できる | |
管理コンソールとの通信方法 | オンプレミス環境のストレージ(HPE Alletra)からクラウド上の管理コンソールに対して、HTTPS(443)でアウトバウンド型で通信する。こうして確立したコネクション(トンネル)を利用して、管理コンソールからHPE Alletraに指示を出す。ファイアウオールに穴を空けずに運用できる | |
目的に応じたボリューム配備 | 業務の種類に合わせて、いくつかの質問に答えるだけで、ボリュームの配備案をリコメンドする。例えば、用途として仮想デスクトップを選び、ユーザー数(作成するボリューム数)を指定し、ボリュームあたりの容量を指定し、どのサーバーにストレージを割り当てるかを選ぶ。これにより、適切なストレージ装置をリコメンドする | |
ハードウエア面の特徴 | コントローラーの性能を、ベースとなったHPE Nimble StorageやHPE Primeraよりも高めている。1秒あたりのI/O処理性能は、HPE Alletra 6000シリーズがHPE Nimble Storage比で87%向上、HPE Alletra 9000シリーズがHPE Primera比で35%向上している。搭載するドライブも強化し、NVMe接続のオールフラッシュ構成とした | |
モデル | HPE Alletra 6000シリーズ | HPE Alletra 9000シリーズ |
搭載OS | HPE Nimble StorageのOS | HPE PrimeraのOS |
モデルの位置付け | 下位モデル | 上位モデル(可用性の高さをうたう) |
価格(税別) | 2420万円から | 5124万円から |
発表日 | 2021年5月27日 | |
提供開始日 | 2021年5月27日 |