米Inovicaの「RubyEncoder 2.6」は、Rubyで開発したプログラム(Rubyスクリプト)をバイトコード形式に変換して読めないようにするソフトである。変換後のRubyファイルを見ても、元々のスクリプトの内容が分からなくなる。Rubyで開発した商用ソフトを、中身をコピーされることなく配布できる。Ruby on Rails環境で利用するコントローラ、モデル、ヘルパーなどのRubyファイルも変換できる。国内ではソフトエイジェンシーが販売する。
RubyEncoderのソフトウエアは「エンコーダ」と「ローダ」の2つで構成する。エンコーダは、Rubyスクリプトをバイトコードに変換するソフトである。1ライセンスにつき1台にインストールできる。ローダは、エンコーダがバイトコードに変換したRubyスクリプトのランタイム環境である。ライセンスによるコピーの制限はない。
バイトコード形式への変換に加え、Rubyプログラムの実行に必要なライセンスファイルも作成できる。これにより、評価版や商品版などの異なったライセンスを使い分けながらアプリケーションを配布できる。IPアドレス/MACアドレスやドメイン名などが一致しないとRubyプログラムが動作しないように制御することもできる。
対応するRubyのバージョンは1.8.7、1.9.0~1.9.3、2.0~2.6である。エンコードしたバイナリーは、ARM系CPUでも実行でき、Raspberry Pi上の組み込みLinuxなどでも動作する。
RubyEncoder 2.6の概要
用途と機能 | Rubyで開発したプログラム(Rubyスクリプト)をバイトコード形式に変換して読めないようにするソフト。変換後のRubyファイルを見ても、元々のスクリプトの内容が分からなくなる。Rubyで開発した商用ソフトを、中身をコピーされることなく配布できる。Ruby on Rails環境で利用するコントローラ、モデル、ヘルパーなどのRubyファイルも変換できる |
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ソフトウエア構成 | 「エンコーダ」と「ローダ」の2つで構成する。エンコーダは、Rubyスクリプトをバイトコードに変換するソフト。1ライセンスにつき1台にインストールできる。ローダは、エンコーダがバイトコードに変換したRubyスクリプトのランタイム環境。ライセンスによるコピーの制限はない |
配付ソフトのライセンス運用 | バイトコード形式への変換に加え、Rubyプログラムの実行に必要なライセンスファイルを作成できる。これにより、評価版や商品版などの異なったライセンスを使い分けながら、アプリケーションを配布できる。IPアドレス/MACアドレスやドメイン名などが一致しないとRubyプログラムが動作しないように制御することもできる |
利用可能なRubyのバージョン | 1.8.7、1.9.0~1.9.3、2.0~2.6 |
エンコーダの稼働OS | Windows、macOS、Linux(i386、x86_64)、FreeBSD(i386、x86_64) |
ローダの稼働環境 | Windows、macOS、Linux(i386, x86_64)、FreeBSD(i386、x86_64)、MinGW、組込みLinux(ARM、ARMel、ARMhf(Raspberry Pi、BeagleBoardなど)) |
価格(税別) | 2万8000円(エンコーダの1台ライセンス。実行環境に必要なローダにはライセンスによるコピーの制限はない) |
発表日 | 2020年5月15日 |
提供開始日 | 2020年5月11日 |
備考 | 価格/提供開始日と価格は、販売代理店であるソフトエイジェンシーのもの |