伊藤忠テクノソリューションズの「VMware Cloud on AWSマルチテナントサービス」は、VMware Cloud on AWSの環境を、複数のユーザー企業で共有して使えるように、マルチテナント化したサービスである。数十台の仮想マシンが稼働するオンプレミスのシステムをクラウドに移行して運用する用途に適する。
特徴
VMware Cloud on AWSは従来、50台以上の仮想マシンが稼働するシステムに向いており、数十台の中小規模のシステムには適していない。これをマルチテナント型とすることで、数十台の中小規模のシステムでも利用できるようにした。
提供形態
IaaS型クラウドサービス。VMware Cloud on AWSを、数十台の仮想マシンを利用する規模のシステム向けに独自にメニュー化してパッケージ化した。
システム規模に応じて、CPU性能やメモリー/ストレージ容量などのスペックが異なる2種類のパッケージを用意した。
仕組み
VMware Cloud on AWSは、米VMwareのパートナ企業が販売するIaaS型のクラウドサービスである。Amazon Web Services(AWS)のデータセンターに用意したベアメタルサーバー上でVMwareの仮想化ソフトを動作させ、これをマネージド型(運用サービス付き)のクラウドサービスとして販売する。
稼働環境
IaaS型クラウドサービス
スペックと価格・料金(税別)
以下は3年間契約時の料金。費用には、各種のクラウドリソースに加え、Windowsライセンス、AWSのデータ通信料、VMware HAによる可用性確保、伊藤忠テクノソリューションズによる運用支援、管理ポータルなどが含まれる。
メニュー | Basicパック | Advanceパック |
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月額利用料 | 45万円から | 65万円から |
CPUクロック | 20G~40GHz | 35G~70GHz |
メモリー | 200Gバイト | 300Gバイト |
ストレージ | 1.5Tバイト(実効容量) | 3.0Tバイト(実効容量) |
Windows Server | 利用料に含む | 利用料に含む |
AWSデータ通信料 | 利用料に含む | 利用料に含む |
発表日
2021年6月30日
提供開始日
2021年秋