キヤノンITソリューションズの「VisualBrain(ビジュアルブレイン)」は、現場作業者を映像と音声でリモート支援できるクラウドサービスである。現場作業者が持つiPhoneが送ってくる映像と音声をWebブラウザーでリアルタイムに確認できる。音声をiPhoneに送ることもできる。現場担当者とは離れた場所に居る監督が映像と音声を共有することで、現場に赴かずに遠隔業務を支援できる。

現場業務をオフィスから映像と音声で遠隔支援できるクラウドサービス「VisualBrain」の概要
(出所:キヤノンITソリューションズ)
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 帯域が狭い回線でも鮮明な映像を送れるよう、2つの通信モードを実装した。回線状態が良好な場合は、なめらかで高画質な映像配信ができる「ビデオモード」で動作する。一方、回線状態が劣悪な場合は、なめらかな動きを割り切る代わりに高画質を維持する「イメージモード」で動作する。高精細な視界を共有する必要がある業務に適応できる。

 より高精細な画像が必要な用途に向けては、双方向のコミュニケーション中でもiPhoneで写真を撮影できるようにしている。映像では分かりにくい、定規の目盛りや部品の凹凸なども、高精細な写真画像として保存できる。これにより、写真画像を利用したコミュニケーションを行える。

 保存した写真や動画データの二次活用のため、他システムから連携できるAPIを実装している。キヤノンITソリューションズは、この上でさらに、個別開発によって業務システムと保存済みデータを連携させるシステム開発を請け負う。

 オプションで、キヤノン製のモバイルカメラ「MM100-WS」も用意した。iPhoneの内蔵カメラの代わりにモバイルカメラを使うと、現場担当者はコミュニケーション中でも両手を使った作業ができる。

 なお、VisualBrainの技術面での特徴は、映像と音声を伝達するベース技術として、NTTコミュニケーションズのクラウドサービス「Enterprise Cloud WebRTC Platform SkyWay」(SkyWay)を利用したこと。WebRTC技術を用いている。

 キヤノンITソリューションズが想定するVisualBrainの主な利用シーンは、以下の通り。

  • 生損保会社の遠隔地からの査定業務
  • 高所など危険個所における作業指示・監督
  • 遠隔地からの作業指示・監督
  • 機器故障対応、建設現場での進捗確認
  • リアルタイム遠隔指導
  • 薬剤師かかりつけ説明の支援

 iPhone上では、専用アプリが動作する。

VisualBrain(ビジュアルブレイン)の概要
用途と機能現場作業者を映像と音声でリモート支援できるクラウドサービス。現場作業者が持つiPhoneが送ってくる映像と音声をWebブラウザーでリアルタイムに確認できる。音声をiPhoneに送ることもできる
画像の通信モード・ビデオモード(回線状態が良好な場合に使う。滑らかな映像配信ができる)
・イメージモード(回線状態が劣悪な場合に使う。動きがカクカクするが画質を重視している)
高精細画像の利用高精細な画像が必要な用途に向けて、コミュニケーション中でもiPhoneで写真を撮影できる。映像では分かりにくい、定規の目盛りや部品の凹凸なども、高精細な写真画像として保存できる
モバイルカメラの利用オプションで、キヤノン製のモバイルカメラ「MM100-WS」も用意した。iPhoneの内蔵カメラの代わりにモバイルカメラを使うと、現場担当者はコミュニケーション中でも両手を使った作業ができる
システム連携保存した写真や動画データの二次活用のため、他システムから連携できるAPIを実装している。キヤノンITソリューションズは、この上でさらに、個別開発によって業務システムと保存済みデータを連携させるシステム開発を請け負う
映像と音声を伝達するベース技術NTTコミュニケーションズのクラウドサービス「Enterprise Cloud WebRTC Platform SkyWay」(SkyWay)を利用する。WebRTC技術を用いている
価格(税別)月額8万円から。初期費用は10万円から
発表日2020年6月26日
提供開始日2020年7月1日