NECの「量子コンピューティング適用サービス」は、量子アニーニングマシンの技術検証や教育を提供するSIサービスである。サービスメニューは(1)教育、(2)検証テーマ検討、(3)技術検証で構成する。技術の習得から、ビジネス上の課題を解決できるかどうかの実証まで、トータルに支援する。

「量子コンピューティング適用サービス」の概要
(出所:NEC)
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 量子アニーニングマシンを使うと、無数にある選択肢の中から条件を満たす最適な組み合わせを導出する「組み合わせ最適化問題」を高速に解ける。組み合わせ最適化問題の例の1つに巡回セールスマン問題がある。

 NECのSIサービスでは、技術の習得から、ビジネス上の課題を量子アニーニングマシンで解決できるかどうかの実証までを支援する。課題の規模や特徴に合わせ、量子アニーニングマシンの基盤やアルゴリズムを組み合わせられる。

 サービスの流れは次の通り。NECが持つノウハウをもとに、業務上の課題を抽出し、最適化方式を検討する。定式化と机上検討を経て、現場への適用を検証する。これらのフェーズごとに、必要な支援プログラムを用意している。

 サービスメニューのうち(1)教育サービスでは、技術の基礎を体験するハンズオンセミナーを実施する。(2)検証テーマの検討では、ユーザーの業務課題を抽出するアイディアソンを実施する。共創型ワークショップも開く。(3)技術検証では、データの収集と分析方針のコンサルティング、データの前処理と特徴抽出、最適化モデルの作成、最適化の精度/性能向上のためのチューニングを実施する。

 基盤として、NECが携わっている2つの量子アニーリングマシンを利用する。

 1つは、NECのベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」をベースにした、シミュレーテッド・アニーリング(SA)マシンである。量子回路ではなく、一般的なコンピュータのデジタル回路を用いながら、ソフトウエア処理によって量子アニーリングをシミュレーションする。工場生産計画や創薬などのように、リアルタイム性は重視しないが解く問題の規模が大きいケースに向く。

 もう1つは、カナダのD-Wave Systemsが開発した量子アニーリングマシン(クラウドサービス経由で利用)である。専用の超伝導量子回路を採用している。

量子コンピューティング適用サービスの概要
用途と機能量子アニーニングマシンの技術検証や教育を提供するSIサービス。技術の習得から、ビジネス上の課題を解決できるかどうかの実証まで、トータルに支援する
量子アニーニングの特徴無数にある選択肢の中から条件を満たす最適な組み合わせを導出する「組み合わせ最適化問題」を高速に解ける
サービスの流れ業務上の課題を抽出し、最適化方式を検討する。定式化と机上検討を経て、現場への適用を検証する
サービスメニュー・教育サービス(技術の基礎を体験するハンズオンセミナーを実施する)
・検証テーマ検討(ユーザーの業務課題を抽出するアイディアソンを実施する。共創型ワークショップも開く)
・技術検証(データの収集と分析方針のコンサルティング、データの前処理と特徴抽出、最適化モデルの作成、最適化の精度/性能向上のためのチューニング、を実施する)
利用する量子アニーリングマシン・NECのベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」をベースにした、シミュレーテッド・アニーリング(SA)マシン
・カナダのD-Wave Systemsが開発した量子アニーリングマシン(クラウドサービス経由で利用)
価格個別見積もり
発表日2020年6月30日
提供開始日2020年6月30日