大日本印刷の「DNPセキュア通信サービス」は、最短5日間でテレワーク環境を構築できるサービスである。既存のネットワーク環境の設定を変更することなく、端末に専用アプリケーションをインストールするだけで、オフィスにVPNで接続できる。同社のVPNソフト「DNP Multi-Peer VPN」のコア技術を活用する。

「DNPセキュア通信サービス」の利用イメージ
(出所:大日本印刷)
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 アーキテクチャー上の特徴は、端末同士がサーバーを介さずにピア・ツー・ピア(P2P)で通信すること。サーバーソフトは、オフィスの業務サーバーとエンドユーザーのモバイル端末が通信するためのマッチングを制御する。マッチング成立後は、端末同士が直接通信し合う。

 モバイル端末は、サーバーソフトにアクセスして認証を受け、オフィスの業務サーバーへの接続を要求する。サーバーソフトは、オフィスのシステムに接続要求が来ていることと、モバイル端末のIPアドレスなどの情報を通知する。業務サーバーはルーターの内側から、ルーターの外側にあるモバイル端末に対して通信を開始する。この結果、モバイル端末は業務サーバーとの間で通信を確立する。

 在宅勤務で使うPCのように、モバイル端末がグローバルIPアドレスを持たない場合も利用できる。自宅用エッジルーターの設定を変更するなどして、オフィスからのネットワーク接続を受けられるようにしておけば、インターネット上の端末と同様に、端末同士をピア・ツー・ピアで接続できる。

 ルーターのセキュリティ設定を変更できない場合や、変更したくない場合も想定し、ネットワークアクセスを中継する機能をオプションで用意している。この場合、通信の経路は端末同士のピア・ツー・ピアではなく、間にサーバーソフトが入る。

 サーバーソフトの提供形態は2通りある。大日本印刷がSaaS型クラウドサービスの形態で提供する方法のほか、サーバーソフトをソフトウエア製品としても提供する。

 端末にインストールするVPNクライアントソフトは、Windows版、Linux版、Android版、iOS版の4種類を用意した。これとは別に、VPNクライアント機能を組み込んだ独自のプログラムを開発したいユーザーに向け、Linux、Android、iOSの各基盤に対応したSDK(ソフトウエア開発キット)を提供する。

DNPセキュア通信サービスの概要
用途と機能最短5日間でテレワーク環境を構築できるサービス。既存のネットワーク環境の設定を変更することなく、端末に専用アプリケーションをインストールするだけで、オフィスにVPNで接続できる
アーキテクチャー上の特徴端末同士がサーバーを介さずにピア・ツー・ピア(P2P)で通信する。サーバーソフトは、オフィスの業務サーバーとエンドユーザーのモバイル端末が通信するためのマッチングを制御する。マッチング成立後は、端末同士が直接通信し合う
端末間でセッションを張る仕組みモバイル端末は、サーバーソフトにアクセスして認証を受け、オフィスの業務サーバーへの接続を要求する。サーバーソフトは、オフィスのシステムに接続要求が来ていることと、モバイル端末のIPアドレスなどの情報を通知する。業務サーバーはルーターの内側から、ルーターの外側にあるモバイル端末に対して通信を開始する。この結果、モバイル端末は業務サーバーとの間で通信を確立する
在宅勤務への対応・在宅勤務で使うPCのように、端末がグローバルIPアドレスを持たない場合も利用できる。自宅用エッジルーターの設定を変更するなどして、オフィスからのネットワーク接続を受けられるようにしておけば、インターネット上の端末と同様に、端末同士をピア・ツー・ピアで接続できる
・ネットワークアクセスを中継する機能をオプションで用意している。この場合、通信経路は端末同士のピア・ツー・ピアでなく、間にサーバーソフトが入る
サーバーソフトの提供形態SaaSクラウドサービス、ソフトウエア製品
VPNクライアントソフトWindows版、Linux版、Android版、iOS版の4種類を用意した。これとは別に、VPNクライアント機能を組み込んだ独自のプログラムを開発したいユーザーに向け、Linux、Android、iOSの各基盤に対応したSDK(ソフトウエア開発キット)を提供する
価格(税別)初期費用が30万円から、利用料は1ユーザーあたり月額1000円
発表日2020年6月29日
提供開始日2020年7月1日