日立ソリューションズの「グローバルSCMシミュレーションサービス」は、クラウド上にサプライチェーンのデジタルツインを構築するサービスである。製造プロセスの改善を支援する。

画面でシナリオを提示したイメージ(BIツールを利用した例)
(出所:日立ソリューションズ)
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 デジタルツインとは、現実世界における機器・設備の稼働データを用いて、サイバー空間上に現実と同じ環境を再現する技術のことである。サイバー空間で実施したシミュレーションの結果を、現実世界で役立てるのが狙いだ。

 デジタルツイン上では、数理最適化手法を用いた計算モデルを利用する。売り上げ・利益・キャッシュフローを目標に合わせるため、必要な生産量や調達経路・販売経路・輸送経路などをシミュレーションする。

 需要の増加に応じるための生産計画、災害発生時の調達経路の見直し、新たに参入する地域での販売計画、輸送経路の統廃合など、各種の用途でデジタルツインを活用できる。

 特徴の1つは、複数のシナリオを提示して、コストの比較や製造プロセスの改善を支援できること。需給量の変動や生産・販売施策を組み合わせた複数のシナリオで利益やコストを比較できる。企画、営業、製造部門がデータに基づいて議論できる。担当者の勘や経験に頼らず、合理性の高い意思決定を行える。

 データとして、IoT機器から取得できる設備稼働時間や生産量といったデータ、作業員の作業実績、消費電力などを活用する。

 製造業では従来、事業の企画部門、営業部門、製造部門など部門ごとに年度計画を作成し、担当者の経験による判断ですり合わせるなど、製造プロセスを改善するまでのリードタイムが長くかかっていた。このような課題解決を目的に、売り上げや利益などの目標値に応じて事業計画や生産拠点の最適化をシミュレーションするシステムの構築が進んでいる。

グローバルSCMシミュレーションサービスの概要
用途と機能クラウド上にサプライチェーンのデジタルツインを構築するサービス。売り上げ・利益・キャッシュフローを目標に合わせるために必要な生産量や調達経路・販売経路・輸送経路などをシミュレーションできる
デジタルツイン現実世界における機器・設備の稼働データを用いて、サイバー空間上に現実と同じ環境を再現する技術のこと。サイバー空間で実施したシミュレーションの結果を、現実世界で役立てるのが狙い
主な用途・需要の増加に応じるための生産計画
・災害発生時の調達経路の見直し
・新たに参入する地域での販売計画
・輸送経路の統廃合 など
利用するデータIoT機器から取得できる設備稼働時間や生産量などのデータ、作業員の作業実績、消費電力など
特徴複数のシナリオを提示して、コストの比較や製造プロセスの改善を支援できる。需給量の変動や生産・販売施策を組み合わせた複数のシナリオで利益やコストを比較できる
価格個別見積もり
発表日2020年7月15日
提供開始日2020年7月15日