ヤマハの「vRX」は、仮想アプライアンス型のルーター。ヤマハ製のハードウエア型ルーターと、ソフトウエアの大半を共通化しており、ハードウエア型ルーターで利用できるコマンドのほとんどをそのまま利用できる(一部、使えない機能がある)。

vRXのコマンドラインインタフェース画面の例
(出所:ヤマハ)
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 仮想アプライアンス型ルーターの特徴は、ハードウエア型ルーターのようにハードウエアスペックが固定されていないこと。導入するライセンスやインスタンスタイプを変更することで、速度やVPNの接続拠点数といったスペックを拡張できる。

 例えば、初期導入時は10Mビット/秒でVPN接続拠点数10のスペックで使い始め、後に10Gビット/秒でVPN接続拠点数5000のスペックに拡張するといったことができる。

 vRXを動作させることができるサーバー仮想化環境の第1弾として、AWS(Amazon Web Services)のAmazon EC2上で動作するAMI版のvRXを用意している。ユーザーは、AWSのIaaS環境にvRXを配備して利用できる。AWSのコンソール上から各種サーバーと同じくvRXを管理できる。

 L2TP/IPsecを用いたVPN接続機能を備えている。スマートフォンやタブレットからVPNで接続できる。固定IPアドレスを持たない動的IPアドレスの端末からIPsecでVPN接続できるように、IPsecの通常モードに加えてアグレッシブモードを搭載している。

 ライセンスは、速度の上限を定める基本ライセンスと、VPNの接続拠点数を定めるオプションライセンスで構成する。VPN接続を利用する場合は、基本ライセンスとVPNオプションライセンスの両方が必要。最大20日間無料で使えるトライアルライセンス(速度は10G ビット/秒でVPN対地数は100)も用意した。

vRXの概要
用途と機能仮想アプライアンス型のルーター機器
特徴ヤマハ製のハードウエア型ルーター機器と、ソフトウエアの大半を共通化している。ハードウエア型ルーターで利用できるコマンドのほとんどをそのまま利用できる(一部、使えない機能がある)
仮想アプライアンスのメリットハードウエアスペックが固定されていないこと。導入するライセンスやインスタンスタイプを変更することによって、速度やVPNの接続拠点数といったスペックを拡張できる
動作環境vRXを動作させることができるサーバー仮想化環境の第1弾として、AWS(Amazon Web Services)のAmazon EC2上で動作するAMI版のvRXを用意した。ユーザーは、AWSのIaaS環境にvRXを配備して利用できる
VPN機能オプションライセンスによって、L2TP/IPsecを用いたVPN接続機能を利用できる。固定IPアドレスを持たない動的IPアドレスの端末からIPsecでVPN接続できるように、IPsecの通常モードに加えてアグレッシブモードを搭載している
ライセンスの構成速度の上限を定める基本ライセンスと、VPNの接続拠点数を定めるオプションライセンスで構成する
価格(税別)基本ライセンス(有効期限は1年)
10Mビット/秒1万6500円
20Mビット/秒2万円
100Mビット/秒6万2000円
500Mビット/秒18万6000円
1Gビット/秒30万円
10Gビット/秒200万円
VPNライセンス(利用期間の制限はなし)
10対地2万円
100対地18万8000円
500対地86万円
1000対地156万円
発表日2019年8月7日
提供開始日2019年9月(AWS版)