ニュータニックス・ジャパンの「Nutanix NXシリーズ」は、スケールアウト型の仮想サーバー基盤アプライアンスである。ラックマウント型の汎用サーバー機にサーバー仮想化ソフトと分散ストレージソフトを組み込んだ、いわゆるハイパーコンバージドインフラストラクチャー製品である。

Nutanix NXシリーズ(2Uモデル)の外観
Nutanix NXシリーズ(2Uモデル)の外観
(出所:ニュータニックス・ジャパン)
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特徴

 サーバー仮想化ソフトの選択肢が広い。VMware ESXi、Hyper-V、KVMベースの独自ソフト「Acropolis Hypervisor」(AHV)の3つから選択できる。AHVを使った場合は、AHV上でDockerコンテナを動作させる使い方もできる。Nutanix環境にDockerアプリケーションを配備できる。

提供形態

 ノード(アプライアンス)の台数を増設するスケールアウトによって、サーバーとストレージのスペック(性能と容量)を拡張できる。分散ストレージソフトは自社開発で、サーバー仮想化ソフトはVMware ESXi、Hyper-V、KVMベースの独自ソフト「Acropolis Hypervisor」(AHV)の3つのいずれかから選んで利用できる。

 きょう体は、1Uラックマウント型(1ノード)または2Uラックマウント型(きょう体内に最大4ノード)。モデル構成は、CPU性能やストレージ性能などのスペックに応じて、小規模環境に適した「NX-1000」シリーズ、標準モデル「NX-3000」シリーズ、上位モデル「NX-8000」シリーズの3モデルで構成する。

 分散ストレージソフトは自社開発である。3ノード以上の構成で、ノードにまたがった分散ストレージを利用できる。一方、エッジコンピュータ用途などに向けて、1ノード構成でも利用できるようにしている。外部サーバーからNutanix NXシリーズのストレージにアクセスする使い方もできる。CIFS/SMBファイルサーバーまたはiSCSIストレージとして利用できる

 Nutanix NXシリーズはハードウエア一体型のアプライアンス機器だが、中核となるOSソフトウエアを、単体製品「Nutanix Enterprise Cloud OS」としても販売している。OSソフトウエアは、任意のPCサーバーと組み合わせて利用できる。いくつかのPCサーバーについて動作を保証している。

仕組み

 分散ストレージソフトを各ノードで動作させることによって、それぞれのノードが内蔵するローカルストレージを束ねた共有ストレージを構成できる。この仕組みによって、ノード数を増やすスケールアウトによってストレージの性能と容量を拡張できる。これと同時に、CPUやメモリーなどの仮想サーバーを稼働させるコンピューティング能力も拡張できる。

スペック

 中核モデルである「NX-3000シリーズ」の2U(1きょう体に最大4ノード)モデル「NX-3060-G7」の主なスペックは、以下の通り。

CPU

Dual Intel Cascade Lake:

  • Gold 5220[18cores / 2.2 GHz]
  • Gold 6226[12cores / 2.7 GHz]
  • Gold 6230[20 cores / 2.1 GHz]
  • Silver 4208[8 cores / 2.1 GHz]
  • Silver 4210[10 cores / 2.2 GHz]
  • Silver 4214[12 cores / 2.2 GHz]
  • Silver 4216[16 cores / 2.1 GHz]

ストレージ容量(NVMeとSSDのハイブリッドの場合)

  • NVMe(2Tバイトまたは4Tバイト)×2
  • SSD(1.92Tバイトまたは3.84Tバイト)×4

メモリー

  • 128Gバイト または
  • 192Gバイト または
  • 256Gバイト または
  • 384Gバイト または
  • 512Gバイト または
  • 768Gバイト または
  • 1024Gバイト または
  • 1536Gバイト

ネットワーク接続

  • Dual-port 10 GbE SFP+ NIC×1 または
  • Quad-port 10 GbE SFP+ NIC×1 または
  • Dual-port 10 GBase-T NIC×1 または
  • Dual-port 25 GbE SFP28 NIC×1 または
  • Dual-port 40 GbE QSFP28 NIC

GPU

 2U(最大4ノード)のきょう体にはGPUは載らない(1Uのきょう体にはNVIDIA Teslaが載る)

価格・料金(税別)

 小規模向け構成の例として、NX-1000シリーズ「NX-1175S-G7」(1U、1ノード)のオールフラッシュ構成(1.92TバイトSSD×2)×3ノード構成の場合、3年間で760万5000円から(1年間あたり253万5000円から)

 中規模向け構成の例として、NX-3000シリーズ「NX-3360-G7」(2U、3ノード)のオールフラッシュ構成(1.92TバイトSSD×2)×1ノード構成の場合、3年間で1314万6000円から(1年間あたり438万3000円から)