日本ヒューレット・パッカードの「HPE SimpliVity」は、HCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャー)製品である。分散ストレージソフトとサーバー仮想化ソフトを組み合わせたスケールアウト型の仮想化基盤であり、ノード(PCサーバー)の増設によって、収容可能な仮想サーバー台数を増やせる。

HPE SimpliVity 380の外観
HPE SimpliVity 380の外観
(出所:日本ヒューレット・パッカード)
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特徴

 より多くのデータを格納できるように、重複排除/圧縮機能を搭載している。コストパフォーマンス重視モデルの「HPE SimpliVity 325」はソフトウエア処理、一般モデルの「HPE SimpliVity 380」はFPGAを用いたハードウエア処理で重複排除/圧縮をする。

HPE SimpliVity 325の外観
HPE SimpliVity 325の外観
(出所:日本ヒューレット・パッカード)
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 重複排除時のリソース削減効率を高めるため、データの重複を判定する粒度を8Kバイトと細かくしている。重複排除機能を有効活用するための機能として、HPE SimpliVity同士でデータをコピーするデータバックアップ機能を備える。

提供形態

 サーバー仮想化は、VMware vSphereまたはWindows Server(Hyper-V)を利用する。

 一般的な3ノード構成からではなく、2ノードからスモールスタートできる。2ノード構成の場合はサーバー間をネットワークケーブルで直結できるので、スイッチが要らない。最大構成は32ノードである。ストレージ領域が余っているのにCPU/メモリー領域が足りない場合は、サーバー仮想化ソフトを搭載した汎用のPCサーバーをコンピュートノードとしてクラスタに追加できる。

仕組み

 分散ストレージソフトは、各ノードが内蔵するローカルストレージを束ね、外部の共有ストレージとして利用できるようにする。ノード(PCサーバー)を増設するスケールアウトによって、収容可能な仮想サーバー台数を増やせる。

主な機能

重複排除/圧縮機能

 より多くのデータを格納できるように、重複排除/圧縮機能を搭載している。リソース削減効率を高めるため、データの重複を判定する粒度を8Kバイトと細かくしている。

データバックアップ

 HPE SimpliVity同士でデータをコピーするデータバックアップ機能を備える。

稼働状況の監視/分析

 ストレージの稼働状況をリモートで監視/分析するクラウドサービス「HPE InfoSight」を利用できる。ストレージの監視データをもとに、ストレージ、ネットワーク、サーバーの障害の発生を予知できる。

スペック

HPE SimpliVity 325の主なスペック

  • 本体の形状:1Uラックマウント
  • CPU:16~64コアAMD EPYCプロセッサ×1基
  • ストレージ容量:4.6Tバイト(1.92TバイトSSD×4)または7.5Tバイト(1.92TバイトSSD×6)
  • メモリー:最大2Tバイト
  • ネットワーク:1GbE×4および10Gb FLOM(オプションのネットワークアダプタ用スロット)

HPE SimpliVity 380の主なスペック

  • 本体の形状:2Uラックマウント
  • CPU:Xeon(8~28コア)×1~2基
  • ストレージ容量
    • オールフラッシュ構成の「HPE SimpliVity 380G」の場合、1.92TバイトSSD(搭載本数はモデルにより異なる)
    • ハイブリッド構成の「HPE SimpliVity 380H」のSFF(一般用途用)の場合、1.92TバイトSSD×4および1.2TバイトHDD×20
    • ハイブリッド構成の「HPE SimpliVity 380H」のLFF(バックアップ&アーカイブ用)の場合、1.92TバイトSSD×4および4.0TバイトHDD×8
  • メモリー:3Tバイト(CPUあたり1.5Tバイト)
  • ネットワーク:1GbE×4および10Gb FLOM(オプションのネットワークアダプタ用スロット)

価格・料金(税別)

  • HPE SimpliVity 325は401万2000円から
  • HPE SimpliVity 380G(オールフラッシュ)は507万9000円から
  • HPE SimpliVity 380H(ハイブリッド)は836万1000円から