ヤマハの「YVC-330」は、遠隔コミュニケーション用途のスピーカーフォンである。小・中規模の会議室からオープンスペースまで、オフィスのさまざまな環境で使える。
特徴音声信号処理技術「SoundCap」を搭載。これにより、会話を妨げるような環境音が多いオープンスペースでも、雑音を抑制できるという。会議室の確保が難しい場合でも、オープンスペースを活用して遠隔会議ができる。
雑音を抑制する仕組みとして、複数のマイクを用いて音の発生源と本体の距離を推定している。本体近くの発話者の声を収音する一方で、会議に不要な周囲の雑音を抑制する。
発話者の発言状態を認識し、自動でマイクをミュート/ミュート解除する機能も備える。これにより、周囲の騒音が相手に届かないようにする。周囲の騒音の大きさに合わせて、スピーカー音量を調整する機能もある。
1台で、6人程度の中規模会議に利用できる。オプションの連結ケーブルで2台を連結することも可能で、この場合、10人規模の会議に利用できる。各種のインタフェースを介して他の遠隔会議システムと接続することも可能である。
会議室など周囲に騒音が少ない環境ではスタンダードモードを使う。3つのマイクを搭載しており、話者追尾機能によって会議参加者の声を明瞭に収音する。
パソコンとはUSBケーブルで接続する。USBバスパワーで動作し、音量は瞬間最大91dB。ヤマハによれば、「音が悪い」とか「聞こえづらく疲れる」といった問題に悩むことがない水準という。
USB、Bluetooth、NFC、ステレオミニ入出力など、各種のインタフェースを備える。これにより、パソコン以外にも、スマートフォン/タブレット、ビデオ会議システムなどと接続できる。USB、Bluetooth、ステレオミニ入力の同時使用も可能(オーディオミキサー機能)。
用途と機能 | 遠隔コミュニケーション用途のスピーカーフォン |
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会議の規模と環境 | 小・中規模の会議室からオープンスペースまで、オフィスにおけるさまざまな環境で使える。1台で6人程度の中規模会議に利用できる。2台を連結すれば10人規模の会議に利用できる |
特徴 | 特徴音声信号処理技術「SoundCap」を搭載。会話を妨げるような周囲の環境音が多いオープンスペースでも、雑音を抑制できる |
信号処理 | 適応型エコーキャンセラ、ノイズリダクション、マイク自動追尾、オートゲインコントロール、残響抑圧、SoundCap |
マイク | 単一指向性×3 |
スピーカー | フルレンジ×1 |
音量 | 瞬間最大91dB(0.5メートル) |
外部インタ フェース | USB 2.0 Full Speed、Bluetooth、NFC(近距離無線通信)、EXT IN/OUT(ステレオミニ) |
最大消費電力 | 2.5W |
電源 | USBバスパワー、AC アダプター(別売) |
外形寸法 | 幅235×高さ46×奥行き226ミリメートル |
重さ | 0.8キログラム |
付属品 | USBケーブル(3メートル)など |
価格(税別) | 6万円 |
発表日 | 2019年10月7日 |
提供開始日 | 2019年11月下旬 |